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2007年4月30日 (月)

秋山奈々:光と影のパレット

秋山奈々ちゃんのファーストアルバム。全10曲収録で、既発シングル3曲を含んでいます。
で、収録曲は

  1. 光と影のパレット
  2. オレンジ色
  3. 音のない海
  4. 空想グライダー
  5. さよならとはじまり
  6. ふたり乗り
  7. 青空
  8. ガラスの扉
  9. わかってくれるともだちはひとりだっていい
  10. 帰り道

1曲目はアルバムタイトル曲。イントロに「瞬間の想いを伝えたいんだ」のセリフが入ります。曲調としてはアイドルポップスの王道といった感じでしょうか。明るく前向きに生きていこうと思わせる内容の詞が、曲にマッチしています。
2曲目「オレンジ色」はセカンドシングル。こちらも明るくポップな曲調。詞的には男の子が主人公で少年期の「恋のような、恋でないような」微妙なふれあいが描かれています。私はこの曲が一番のお気に入りですね。
3曲目「音のない海」はしっとりとした曲調。こういった調子の曲も奈々ちゃんには合いますね。詞的には自分を見失っていたというか、周りにちょっとした壁を作っていた子がそこから抜け出していくといった「心の成長」を描いているようです。周りが見えてくるというか。そして、気付くんですね。いつも見守っていてもらえていたことに。
4曲目「空想グライダー」は打って変わってポップな曲調。詞の内容はよくある日常といったところでしょうか。「グライダー」が「今」を駆け抜けて新しい「明日」へ踏み出す象徴のように描かれてますね。
5曲目「さよならとはじまり」はサードシングル。こちらもしっとりめの曲。タイトルにもありますが「さよなら」を主題とした詞です。しかし、単に「別れ」という意味合いではなく、また逢う時の「はじまり」のための通過点という解釈になってます。
6曲目「ふたり乗り」はサードシングル「さよならとはじまり」のカップリング曲。アルバムでは曲に入る前にサビの部分「ふたり乗りの自転車走る…」を口ずさみながら歩くといった光景を入れています(確か、PVにもあったような。ってかその時の音かもしれない)。詞的には幼馴染のふたりがいつの日か「意識」してくるようになり、これまでのように接するのがぎこちなくなってきたといった二人を描いてます。
7曲目「青空」も明るめの曲調。人それぞれ、色々とあります。怒ってみたり、笑ってみたり。時には泣いてみたり。何かに行き詰っている時に、ふと、力を抜いて高く拡がる「青空」を見て見失いかけていた「自分」に気付くといった感じです。
8曲目「ガラスの扉」はタイトルからは想像できないちょっとしたロックチューン。しかも、出だしはちょっとラップ調。詞の内容的には「迷いの中」でしょうか。
9曲目「わかってくれるともだちはひとりだっていい」は記念すべきデビューシングル。詞の内容は最初はちょっと切ないです。でも、タイトルにあるとおり「本当にわかってくれる人」の存在に気付いて前向きに歩いていくといった心情が描かれています。
10曲目「帰り道」はアルバムの「締め」に相応しいメロウタッチの曲。甘酸っぱい青春期を思い起こしてくれるような曲です。ふたりで歩く帰り道、ちょっともどかしさもある「画」が浮かんできます。最後の方は曲がフェードアウトしていくにつれて、奈々ちゃんのハミングが浮かび上がるといった演出。しかも、それは帰り道で口ずさんでいる様子になっています(車が走り去る音もあるので)。

全体的にはうまくまとまっていますね。タイトルの「パレット」の通り、色々な「要素」を乗せて、「秋山奈々」を描いているような感じがします。

たまにはいいよね、こういうのも(^^)。

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