ANIME HOT WAVE 4
さて、VAPの「ANIME HOT WAVE」シリーズの第4弾(最終盤)です。
#とは言っても、1992年に出たものだけどさw
収録曲は
- ANGEL NIGHT~天使のいる場所~
- オレンジ・ミステリー
- タッチ
- エンドレス・トワイライト~最後の真珠~
- HELLO!HELLO!HELLO!
- ボクらの夢によろしく
- ムサシ!BUGEI伝!!
- 戦士の詩
- ガリアン・ワールド
- LINE
- ラブリードリーム
- あなただけDreaming
- CIRCUS GAME
- 満ちてくる時のむこうに
- パラダイスの確率
の全15曲。
しかし、1~4まで揃えて、全曲聴きましたが、この頃って、結構いい曲がありましたね。また、今でこそ当然のように使われているシンセサイザーや打ち込みによる曲作りも取り入れはじめという感があって、各作家の方たちの創意が感じられます。
#「インスパイア」だ何だので、オリジナリティが
#ない輩も蔓延っている現在からするとね。
1曲目の「ANGEL NIGHT~天使のいる場所~」は「CITY HUNTER 2」の前期オープニング。歌うのはPSY・S。「CITY HUNTER」シリーズは全編通してEPICソニー(当時)所属アーティストで固めていたので、音楽性的にはそれまでの「アニメサウンド」とは一線を画していましたよね。この曲もそうした中の1曲です。詞的には「CITY HUNTER」の世界観が、若干、描かれてるかな。音的にはバイオリンなども取り入れられたりと、なかなか面白いです。
#今だと、Tourbillonの「BREAK THE CHAIN」でも
#取り入れられてますけどね。
2曲目の「オレンジ・ミステリー」は「きまぐれオレンジ・ロード」の第2オープニング。歌うのは長島秀幸。第1オープニングであった「NIGHT OF SUMMER SIDE」と同じく、作曲はNOBODY。でも、「NIGHT OF ~」がアップテンポであったのに対して、こちらはミディアムテンポの曲調。こちらの方がNOBODYらしいかな、と。
3曲目の「タッチ」はご存知、「タッチ」のテーマ。歌うのは岩崎良美。しかし、何故この曲が収録されているのかが不明です。「タッチ」はフジテレビで放映されていましたし、この曲もポニー・キャニオンからの発売でしたからね。VAPとは何ら関連が見当たらないのですが…。でも、見方を変えれば、当時、このアルバムを作ったスタッフは版権諸々で頑張ったんだろうなと。
4曲目の「エンドレス・トワイライト~最後の真珠~」はルパンIII世のスペシャル版、「バイバイ・リバティー危機一髪!」のテーマ曲。歌うのは慶田朱美。ちなみにタイトルは「真珠」を「パール」と読ませます。ルパンシリーズのテーマ(それもエンディング)だけあって、アダルティです。しかも甘い声のウィスパーでよりアダルトさが引き立てられています。
5曲目の「HELLO!HELLO!HELLO!」は「おぼっちゃまくん」のエンディング。歌うのはザ・ベルズ。この曲も何故収録されているのが不明ですね(「おぼっちゃまくん」の放映はテレ朝、この曲の発売はMYCAL HUMMING BIRD)。出だし(イントロともいえない)でオーケストラの調律宜しく演出があって、曲が始まりますが、中身はポップスです。
6曲目の「ボクらの夢によろしく」は「ミラクルジャイアンツ童夢くん」のオープニング。歌うのはCHA-CHA。そういえば、このアニメって、原作が石ノ森章太郎だったんだよね。でも、作詞は石ノ森章太郎ではないです。曲調的には「スポ根アニメ」の王道的なものです(特に「キャプテン」が近いですね)。
7曲目の「ムサシ!BUGEI伝!!」は「からくり剣豪伝ムサシロード」のオープニング。歌うのは子門真人!しかも作詞が山本正之!確か、この曲で長らく芸能界から遠ざかっていた子門真人が久し振りに歌ったんですよね。スタッフからの熱い要望で。熱くシャウトしてますよw。
8曲目の「戦士の詩」は「六神合体ゴッドマーズ」の挿入歌。歌うのは水島裕。多分、最終話で流れたような記憶が…。
9曲目の「ガリアン・ワールド」は「機甲界ガリアン」のオープニング。歌うのはEUROX。作曲が故井上大輔なんですね(編曲はEUROXとの共同)。この「ガリアン」自体、中世ヨーロッパを思わせるような舞台のSF作品だったのですが、ピアノのイントロはそういった感じを醸し出してますね。でも、Bメロからサビにかけてはロック色が強いですね。で、この曲、間奏でバイオリンが入るのですが、それもそのはずで、EUROXって、元TAOのメンバーが中心に構成されてたんですね。
#TAOといえば、「Hello VIFAM」がありますね。
10曲目の「LINE」は「美味しんぼ」の後期エンディング。歌うのは中村由真。オープニングであった「DangDang気になる」のカップリングです。こちらも作詞:売野雅勇、作曲:林哲司と80年代のヒットメーカーによるものです。こちらはミディアムテンポのラブバラードですね。
11曲目の「ラブリードリーム」は「魔法の妖精ペルシャ」のエンディング。歌うのは岡本舞子。オープニングの「見知らぬ国のトリッパー」がアイドルポップス性を重要視していた作品(つまり、アニメ作品の要素が表に出ない)であったのに対し、こちらは思いっきり、「アニメのテーマソング」しています。歌詞中に「ペルッコラブリン クルクルリンクル」とペルシャの魔法を使うときの呪文が入ってますから。
12曲目の「あなただけDreaming」は「魔法のスター・マジカルエミ」のエンディング。歌うのは小幡洋子。こっちは「ラブリードリーム」と違って、オープニング同様、「アイドルポップス」のスタイルを通してますね。
13曲目の「CIRCUS GAME」は「伊賀野カバ丸」のオープニング。歌うのはシュガー!そう、「ウェディングベル」のシュガーです。「一言いってもいいかな くたばっちまえ アーメン」のシュガーですw。「ウェディングベル」とはうって変わって、アップテンポなこの楽曲、初めて聞いた時(リアルタイムに)はサビにある「Dance! Dance! Keep on Dance!」のメロディラインが村下孝蔵の「初恋」っぽいなって思ったんだよな。歌詞の内容はヒロインの大久保麻衣の心象を描いてますね。
14曲目の「満ちてくる時のむこうに」は特番枠で放映の同タイトル作品のテーマ曲。歌うのは平井菜水。この作品は見なかったんですよね(何かで見逃したと思う)。原作は鈴木光司の「楽園」。そう、「リング」シリーズの鈴木光司作品です。しかも作家デビュー作だったんじゃないかな。で、「ホラー」じゃなく「ファンタジー」なんですね(ファンタジーのベル大賞受賞作品なので)。「輪廻転生」を扱った作品で、この曲の詞の内容はおそらくこの作品そのものを描いていると思います。作詞:来生えつこ、作曲:来生たかおと来生姉弟作品です。長い年月を経ての愛を描く詞に対して切なさ、儚さを思わせるメロディラインが見事にマッチしてますね。さすがです。
15曲目の「パラダイスの確率」は「機動警察パトレイバー」の後期エンディング。歌うのはJA-JA。ミディアムテンポの楽曲で、一日の終わりに「ご苦労さん」と労いあうかのような風景が浮かぶような曲です。
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