キバ:第20話 夜想曲 愛の救世主
チェックメイト・フォーの二人目、クイーン=真夜(まや)が登場。そして、音也の運命的な出逢い。
その音也氏は2008年では息子の体を借りて…。
1986年:
ルークを前に何もできなかったことに悩むゆり。音也の「で、ルークはどうした?」の問いにも「逃げられた」と嘘で応える。
結婚式場、ゆりを探す音也。結婚式の参列者の中に長い黒髪の女性の姿を見つけ、声をかける。だがそれはゆりではなかった。しかし、音也はその女性に心魅かれてしまう。祝福の中、荒々しく割り込む影、ルークはまだ「ゲーム」を続けていたのだ。突然現われたルークに飛び掛る音也。だが、簡単に振り払われる。その様子を見ていたゆり。だが、どうすることもできなく、その場から逃げてしまう。
礼拝堂に花嫁を追い詰めるルーク。彼女のライフ・エナジーを吸い取ろうとしたその時、黒衣の女性が現われる。出現した女性にたじろぐルーク。「これは私の仕事なの。だから譲ってちょうだい」とルークに手を引くように進言する女性。ルークも「チェックメイト・フォーのクイーンの頼みならば」とその場から立ち去る。恐怖のあまり、礼拝堂の外へと逃げ出す花嫁。実は花嫁はファンガイアで人間の男性と結ばれようとしていたのだ。真夜は一族の掟に背いたファンガイアを葬るために現われたのだ。そして、ファンガイアを葬る。
夕暮れの公園で一人佇むゆり。そこに音也が現われ、
「泣きたい時は泣けばいい」
と言葉をかける。自分の「弱さ」に気付いたゆりは、どうすればいいのかがわからなかったのだ。そして、音也の言葉に甘え、泣き崩れるゆり。
2008年:
レディバグ・ファンガイアを前にイクサを手にしながらも何もできなかった恵。さんざん痛めつけられ、入院する。体にはどこも異常はないのだが、左足が動かなくなってしまった。名護たちを助けようと焦る恵。そこに渡の体を借りた音也が現われる。音也は恵のその症状を「仮病」と言い放つ。イクサとして名護たちを助けに行かなければと思う反面、今の自分では太刀打ちできないと思う心がそうさせていると説く音也。そして
「普通の女に戻ればいい」
と、諦めさせようとする。だが、その言葉に反して、恵は一生懸命にリハビリに励む。強情な恵に対し、音也はイクサナックルを火中に放り込む。それを見てイクサナックルを取り出そうと駆け出す恵。音也の荒療治であった。そして、
「自分の弱さを受け入れろ」
と、かつてゆりにかけた言葉を娘である恵にも説く音也。その上で「普通の人として生きる」か、「戦士として生きる」かを選ばせる。
廃工場。業を煮やしたレディバグ・ファンガイアが名護と健吾を始末しようとする。だが、そこに恵が現われ、レディバグ・ファンガイアに挑みかかる。戦士として生きることを選んだ恵、そして、その様子を陰から見守る音也。名護と健吾の縄を断ち切る恵。そして、イクサナックルを名護に渡す。すべてを受け入れ、吹っ切れた恵。そして、イクサに変身した名護。これまでかみ合わなかった二人が共同戦線をはり、レディバグ・ファンガイアを追い詰める。そして、レディバグ・ファンガイアを倒す。だが、レディバグ・ファンガイアの魂は巨大モンスターへと変化し暴れ始める。事を終えたとばかりに渡の体から抜ける音也。渡に戻った瞬間、巨大モンスターが暴れているのに気付く。キバットを呼び寄せ、キバに変身する渡る。そして、キャッスルドランを呼び出すが…。キャッスルドランが現われない。一方、イクサがパワードイクサーを呼び出し、巨大モンスターに立ち向かう。だが、パワードイクサーでも歯が立たず、ひっくり返されてしまう。その時、いつもと違って、地中からキャッスルドランが現われる。そして、パワードイクサーを自分の背中に乗せると、今度はキバとイクサが共同戦線をはることに。パワードイクサーのタンクとキャッスルドランの火力で追い詰め、さらに体当たりをかますキャッスルドラン。イクサはパワードイクサーで殴りつけ、さらに勢いで体当たりをかける。キバもそれを見、「ダークネスムーン・ブレイク」を同時に放ち、巨大モンスターを倒す。キャッスルドランとともに飛び去るキバ。それを複雑な心境で見送るイクサ。
一騒動が終わり、元の渡に戻ったことを喜ぶ静香。だが、恵は音也の方が気になり、話をしたがる始末。そんな二人のやり取りにうんざりの渡は自分の思い通りに仕上げられたバイオリンの材料に驚く。
「遊びの中にも修行あり」ではないが、何気に今回も「過去」と「現在」を結ぶ役割を果たした音也の演出。しかも、音也(と、おそらく渡にとっても)にとってはキーとなる人物「真夜」も登場と、第2クール中盤とも言えるネタ出しですね。
で、チェックメイト・フォーの二人目として「クイーン」こと真夜が登場。あの音也が心魅かれ、今回の出逢いが「運命的」なものとのことです。まあ、あの「力」といい、最後にキバットらしき影を引き連れていることといい、紅親子とどう絡むかは察しがつきますが。その真夜を演じるのは加賀美早紀。「ULTRA SEVEN X」でのエレア役に続いて「謎の女性」キャラですが、そうした役どころも上手く演じられてますね。
キャッスルドラン、実はお茶目な性格なのかも。いつもなら呼ばれると、文字通り、飛んでくるのですが、今回はなかなか現われず。キバもいつものように飛び乗ろうとするも、飛んできていないので、慌ててます。キバットも思わずベルトから飛び出して焦ってましたね。さらにパワードイクサーまでが倒されて、「打つ手なし」と思わせたところで地中から「デン、デーン」と登場。さらにパワードイクサーを「シューちゃん」の代わりに載せて戦ってくれました。まあ、おかげでおもちゃのギミック(パワードイクサーはちゃんとキャッスルドランに載せることができる!)も再現してくれましたが。これで名護がキバに対する見識を変えるかがこの先の見所ですかね。
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コメント
>真夜、なかなかいいキャラが出てきましたねぇ。
>主役より悪役に魅力を感じました(笑)
まさに「悪の華」ですね。妖しさとか、色々とお子様には理解しがたい魅力が溢れてますよね。
>含みのある登場でしたがどう転がっていくのか絡みが楽しみですね~。
ですね。しかも、「禁忌を犯したファンガイアを処刑する立場」として登場してますからね、この先の変化が見ものです。
投稿: あ~かいば | 2008年6月14日 (土) 07時33分
真夜、なかなかいいキャラが出てきましたねぇ。主役より悪役に魅力を感じました(笑)いかにも!な含みのある登場でしたがどう転がっていくのか絡みが楽しみですね~。
戦いに切羽詰まってそうな所でキャッスルドランは何をしてたんでしょうね。そんな事してる場合じゃなさそうなのに(笑)意外に目立ちたがり屋さん?もっといろんな所からいろんな出方をして欲しいなぁって思ったんですがそんな事してると戦いより、そっちメインになっちゃいますね(苦笑)
投稿: 日向。 | 2008年6月 9日 (月) 14時12分