CHAGE:「Many Happy Returns」
CHAGEさんの最新アルバム。3月に出てたんですね。今回のこのアルバムはセルフカバーとCHAGEさんがリスペクトするアーティストの楽曲のカバー、それと書き下ろしの楽曲を織り交ぜた構成になってます。また、CHAGEさんの(多分、CHAGE and ASKAも含めて)アルバムとしては珍しく、多数のアーティストとのコラボレーションとなっています。
収録曲は下記の14曲。
- Many Happy Returns
- 飾りじゃないのよ涙は
- 遠くで汽笛を聞きながら
- 嘘
- 今夜だけきっと
- 夢のほとり
- 僕はどうかな
- トウキョータワー
- レノンのミスキャスト
- Hello Goodby
- 告白
- 他愛もない僕の唄だけど
- 終章(エピローグ)
- ふたりの愛ランド2009
赤字がカバー曲、青字がセルフカバー曲です。
全曲、アコースティックサウンドとなっております。
1曲目の「Many Happy Returns」。このアルバムでの書き下ろし曲です。ウクレレの演奏をメインにほのぼのとしたメロディラインの楽曲です。聞いていると心温かく、ウキウキとしてきますw。タイトルの「Many Happy Returns」はスポーツブーメランの世界での合言葉とのことです。
2曲目の「飾りじゃないのよ涙は」は井上陽水
さんの楽曲で、中森明菜が歌ったことでヒットした楽曲。今回、カバーするにあたり、パートナーに「あやや」こと松浦亜弥を迎え、ジャズ調に仕上げています。ウッドベース(かな?)の演奏がいい雰囲気を出しています。また、バイオリン奏者としてさだまさしさんのご子息、佐田大陸さんが参加しています。
3曲目の「遠くで汽笛を聞きながら」はアリス
の楽曲。コーラスとして作詞をした谷村新司さんが参加しています。オリジナルだと、サビの部分を堀内孝雄さんが力強く歌うのですが、CHAGEさんの優しく歌うというのもアリだと思います。
4曲目の「嘘」はCHAGE and ASKAのセカンドアルバム「熱風
」と10周年記念アルバム「PRIDE
」に収録されている曲。この楽曲、最後に手紙の序文を歌い上げるところがあるのですが、今回、手嶌葵が参加して歌っています。
5曲目の「今夜だけきっと」はスターダスト・レビューの楽曲。今回、スターダスト・レビューの根本要さんがコーラスとして参加。今回はアコースティック・サウンドとなっているので、オリジナルとはまた違った曲調で「こういう展開もアリだね」と思える一曲となっています。また、この二人(と言うか、お互いのユニット)は仲がいいんですよね。「デェラ・シエラ・ム
」というコラボ・シングルも出していますし。
6曲目の「夢のほとり」は書き下ろし。叙情的な一曲です。目を閉じて聞くと、歌詞に書かれている風景が浮かんでくるようです。
7曲目の「僕はどうかな」も書き下ろし。コーラスに夏川りみさんを迎えています。イントロ、間奏が「沖縄サウンド」っぽいです。曲としてはCHAGEサウンドとしては珍しい一曲だと思います。どっちかと言うと、「杉山清貴サウンド」ですかね(詞のメッセージ性とか含めて)。
8曲目の「トウキョータワー
」はデビュー20周年目あたりで出した曲でしたか。CHAGEさんのソロです。また、ソロでのファーストアルバム「2nd
」にも収録されています。コーラスとしてスガシカオさんが参加しています。
9曲目の「レノンのミスキャスト」は「RHAPSODY
」と「THE STORY of BALLAD
」に収録されている曲で、今回はキマグレンがコラボしています。基本的にはオリジナルと変わっていませんね。「ひとりは 寒くて… ふたりじゃ せつなくて…」のフレーズのところでノイジーなエフェクト掛けているのですが、ここは好き嫌いが分かれるような気がします(イメージとしては悪くないとは思いますが)。最後にキマグレンのKUREIさんのラップが入ります。
10曲目の「Hello Goodby」は書き下ろし。CHAGEさんの別ユニット、「MULTI MAX」以来の村上啓介さん参加の楽曲。もちろん、ギター演奏、コーラスで参加しています。啓介さんサウンドですねぇ。
11曲目の「告白」はCHAGE and ASKAの大ヒット曲「SAY YES」のカップリング曲(「CHAGE BEST SONGS ~PROLOGUE
」、「NOT AT ALL
」にも収録。「NOT AT ALL」版はアレンジが変わっています。しかもフルコーラスじゃないんだよね)。こちらも「SAY YES」に負けず劣らずのラブソングなのですが、今回のアコースティック調のアレンジでさらに「温かさ」のようなものが加わったような気がします。コーラスに加藤いづみさんが参加していまして(2コーラス目で入ります)、「甘さ」も加わっております。あの可愛らしい歌声が寄り添うような感じになっています。
12曲目の「他愛のない僕の唄だけど」は「児雷也」のデビュー曲。何と、1977年の曲です。この「児雷也」もCHAGE and ASKAと同じくヤマハ「ポプコン」出身のバンド(CHAGE and ASKAの先輩に当たりますね)。生憎、私はオリジナルを聞いたことがないので、聞き比べはできませんが、年代的にも「フォークソング」なんだろうな、やはり懐かしさがある一曲ですね。内容的には「唄一つでやっていくぞ」と頑張る若きミュージシャンの日常風景ってところですかね。その中で励まし合うようなところもあります。
13曲目の「終章(エピローグ)」はもうCHAGEさんの代表曲ですね。「風舞
」と「PRIDE」、「CHAGE BEST SONGS ~PROLOGUE」にも収録されています。今回、ストリングスのアレンジで服部隆之さんが参加していますが、「PRIDE」ではそのお父様である服部克久さんがアレンジを担当されておりましたので、何か「運命」的なものを感じたりしますね。
#まあ、発表から30年経ってる曲ですし、
#「親子二代に渡って」なんてことも
#ありますねw
14曲目の「ふたりの愛ランド 2009」は1984年発表の石川優子さんとのデュエット曲のリアレンジ版。25年の時を超え、再び、石川優子さんとのデュエットです。曲調はオリジナルのアップテンポなものではなく、ゆったりとした曲調。そう、若さでガンガンいってた感のあるオリジナルに対し、年を経て、砂浜でデッキチェアにゆったりと腰を下ろして、穏やかな海を見ているといった感じでしょうか。それも夕日が沈む海、そんな感じです。
しかし、驚いたのは石川優子さんの歌声が「あの時と変わらないまま」だということ。残念ながら、1990年に歌手としては引退されているのですが、どうして、全然変わってなかったですよ。オリジナルの音源は今となっては入手困難ですが、確か、石川優子さんのベストアルバムか何かで収録されていたと思います。でも、できれば「あの」ジャケットも入手したいですけどねw。
全編、アコースティック調にまとめられているので、心地よく聞くことができると思います。また、オリジナルと聞き比べてみるのもよろしいかと。
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