ディケイド:最終話 世界の破壊者
奇妙な時期に奇妙な話数で最終回の「ディケイド」。しかも「尻切れトンボ」の終わらせ方である。
#まあ、白倉Pが「結末は劇場版」と
#公言してますからね。
剣崎一真も「真の剣」としてキングフォームに変身しましたし、第一話以来の登場の瀬戸康史君演じる紅渡も「真のキバ」として変身。しかし、剣崎は変わりすぎな気もするが。
#椿君も「個人的に悩んだ」と
#ブログ で明かしてますが
真理:
アポロガイストが「世界の融合」を早めた結果、「剣の世界」が消えてしまい、消滅してしまった剣とギャレン。怒りにふるえ、アポロガイストに挑むディケイド、ディエンド、クウガ、キバ。だが、ファンガイアの力を得たアポロガイストはものともしない。しかも、アポロガイストは夏海を新たな「花嫁」として迎えるべく、連れ去ってしまう。
打ちひしがれる4人の前に剣崎一真が現れ、
「アポロガイストは世界の融合をさらに加速していたに過ぎない。カズマが消えたのは、士!お前のせいだ」
と士を責める。見ず知らずの男から思わぬ言葉を言われ、食って掛かる士。
「本当に世界を救いたいなら、この世界からディケイドを排除するしかない」となおも続ける剣崎。そして、
「そもそも世界が融合を始めたのは、ディケイドが誕生したからなんだ」
と、真理を明かす剣崎。さらには、
「この世界から出て行け」
と士を追い立てる。随分な言われように食い下がる士。そして、
「俺の名は剣崎一真。またの名を仮面ライダー剣(ブレイド)」
と仮面ライダー剣・キングフォームに変身する。キングラウザーを突きつけ、世界から出て行くかどうかを迫るキングフォーム。
「指図されるのが嫌いなんだ」
と、ディケイドに変身し、キングフォームと一戦を交える士。だが、その力の差に追い込まれていくのであった。そんなディケイドを助けようと駆け寄るユウスケとワタル。だが、そこにアスムがやってきて、
「ディケイドに手を貸せば、カズマさんたちのように消えてしまいます。それでもいいんですか」
と二人を抑える。思わぬ真実に動けなくなる二人。海東もまた、ディケイドとキングフォームの戦いを静観するだけに踏みとどまってしまう。そして、キングフォームの一刃に薙ぎ飛ばされてしまうディケイド。
剣崎一真は「真の剣」として、変身しましたが、一気にキングフォームになるというのはどうかと。しかも、今回は感情の起伏が無いので、「オンドゥル語」にはなりませんでしたねw。
旅の意義:
剣・キングフォームとの戦いで深手を負った士。光寫真館に辿り着くも、そのまま倒れこんでしまう。気が付き、栄次郎の介抱を受ける士。だが、異変はさらに続いていた。写真に収めたカズマが消えていってしまったのだ。「剣の世界」が完全に消えてしまったことに気付く士。さらには、他のライダーの世界で撮った写真までもが消えかかっていることに気付く。世界の融合が進めば、巡ってきた世界が消えていってしまうという真実に気付く士。そのため、自分たちがしてきた旅は何だったのかと思い悩む士。その様子を見て、
「どんな旅にも無駄は無いよ。どんな人生にも無駄が無いのと同じようにね」
と、慰める栄次郎。そして、唯一、消えかかろうとしない夏海の写真を士に見せ、
「ほら、いい表情をしているだろ。夏海がこんな表情を見せるようになったのも、士君たち、仲間との旅のおかげだ」
と、今までの旅は決して無意味なものではないことを士に諭す。そして、「夏海をなんとしても助け出してくれ」と士の闘志に火をつける。
ライダー達の苦悩:
キバーラに「客が来ている」と誘われ、外へ出た士。その案内先にはアスムとワタルがいた。二人は融合による弊害が出ないためにもこの世界から出て行くようにと士に懇願する。さらには剣崎も士が世界から出て行くように追い立てる。まだ、「夏海の救出」と、やることが残っている士は申し入れに耳を貸さない。やむなく、アスムとワタルは響鬼、キバに変身し、士を攻撃する。変身せず、ただ二人の攻撃を受け続ける士。それを見て、ユウスケはたまらず士を助け、響鬼とキバを抑えると、士を「夏海救出」へ向かわせる。変身を解くユウスケ、アスム、ワタル。「まだ、ディケイドを庇うつもりか」とユウスケを責める剣崎。せめて「旅の仲間」であった夏海を救出するまではと抵抗するが、「その先はどうする?」の剣崎の問いに何も言い返せない。
アポロガイストとの決着:
夏海救出のために「大ショッカー」の砦に向かう士。その前に海東が現れ、アポロガイストからの果たし状を士に渡す。
「一騎討ちなんて嘘っぱちだ。彼が甦らせた怪人たちがウヨウヨとしている。行けば死ぬことになる」
と助言をする。士はその言葉を聞き入れるも、夏海救出のために向かう。海東は後ろからアポロガイストの果たし状を撃ち抜く。
「行くなと言ってるだろ!君を倒せるのは僕だけだ。その最高の宝を奪われたくはない」
涙声で必死に止める海東。そんな海東の言葉を受け、
「もし、もしも俺が死んだら、世界はお前にくれてやる。だが、夏海たちの事は頼む!こんなことを頼めるのはお前だけだ」
海東を仲間として認め、万が一の場合に備えてのことを頼む士。
アポロガイストが待つ場所に辿り着く士。だが、アポロガイストは夏海のライフエナジーを吸い取ろうとする。士がカードを投げつけ、ファンガイアの牙を撃ち砕き、さらに、夏海を縛り付けていたつたを別のカードで切り落とす。そこに、アポロガイストが甦らせた怪人たちが集結する。
「ライダーさえも敵にまわしたという君とは大違いだ」と士を嘲笑うアポロガイスト。
「例え世界の全てを敵に回しても、たった一人を守るために戦う。それが仲間ってもんだ。」
ライダーが敵になったとしても、仲間がいることを強調する士。だが、
「その女を助けたところで、結局はその女を、いや、その女の世界を破壊するさだめなのだ」
とそれが無意味であることを強調するアポロガイスト。
「俺たちは仲間だ!だから守る!それだけのことだ」
とただ「大切なものを守る」一心である事を明かす士。そこに海東が現れ、
「僕もお宝のために戦おう。世界なんて貰ってもつまらない。僕たちはやっぱり、仲間って奴かもしれないね」
と、士に加勢する。さらにユウスケも現れ、
「俺も一緒だ士。俺は自分の世界と仲間の命を天秤にかけて迷っていた。でも、それは間違ってたんだ。たった一人の笑顔を守れないんじゃ、世界中の人を笑顔になんてできない」
と士と共に戦うことを選ぶ。
「私たちはその事を旅で学んだんです」
と仲間の大切さを説く夏海。だが、そんな彼らの旅は無意味なものだと一笑に付すアポロガイスト。
「俺たちはこれからも旅を続ける。世界の壁を越え、仲間を作る。その旅はやがて、未来を変える」
自分達の信念を曲げない、それを表わす4人。そして、ディケイド、ディエンド、クウガに変身し、アポロガイストら怪人軍団に挑む。そこに、ワタル、アスムも駆けつけ、士の「未来を変える戦い」に賭けてみるとキバ、響鬼に変身して、ディケイドらに加勢する。五人のライダーが揃い、怪人たちを一蹴する。残るはアポロガイストただ一人。アポロガイストがガイストカッターをディケイドに投げつける。だが、クウガが身を挺してディケイドを庇う。変身が解けてしまったユウスケ。士が声をかけるも、返事は返らなかった。さらにアポロショットを撃ち込み、迫るアポロガイスト。そのアポロガイストを食い止める響鬼とキバ。ディエンドはディケイドにディエンドのカードを渡す。カードをディケイドライバーにセットし、ファイナル・アタック・ライドをかけるディケイドとディエンド。こうして、アポロガイストを倒すことができたのだった。
ライダー大戦:
アポロガイストを倒し、喜び合う面々。だが、夏海は今自分たちがいる場所が夢に出てきた場所であることに気付く。そして、キバと響鬼が消滅してしまう。その時、
「ディケイドの存在が、キバと響鬼の世界を消し去ったのです」
と、旅の始まりを示唆した声が響き渡る。風景は一転し、紅渡が現れる。そして、旅の始まりに士に告げた言葉をもう一度聞かせる。
「あなたは全ての仮面ライダーを破壊するものです。創造は破壊からしか生まれませんからね」
それを踏まえ、
「あなたは全ての仮面ライダーを破壊しなければならなかった。だが、仲間にしてしまった。それは大きな過ちでした」
と士の旅の結果を良しとはしない素振りを見せる。そして、
「今から僕の仲間があなたの旅を終わらせます」
と、キバに変身。士に向かってくる。キバを振り払おうとする士、そして元の世界に戻る。だが、そこにはアギト、龍騎、555、電王、カブト、響鬼、そしてキバが待ち構えていた。そして、剣崎が現れ、
「ディケイド、お前を倒す」
と剣・キングフォームに変身。士も覚悟を決め、ディケイドに変身。「ライダー大戦」の始まりの様相を呈してきたことに気付いた夏海はユウスケに駆け寄る。そこにキバーラが現れ、ユウスケを甦らせる。だが、そのユウスケは黒目のクウガ・アルティメットフォームとして甦ってしまう。こうして、運命から逃れられず、「ライダー大戦」の火蓋は切って落とされてしまうのだった。さらにはディエンドも入り、ディケイドに銃口を向け、引鉄を引くのであった。
とまあ、テレビシリーズはこれで終了。結末は12月公開の劇場版へという引っ張り方です。
#もう、CMでの「続きはWebで」とか、
#バラエティの「気になる続きはCMの後」
#みたいな引っ張り方だな。
ちょっと、この後の展開(ストーリー的にも、商的にも)としてはどうよと思える締め方ですが、確かに1年というスパンでやると後半が中だるみのしっぱなしになりかねないとも思えるので、これはこれでいいのかなとも思えたり。
放映期間がこれまでの半分となっているディケイドでしたが、何か、その次の「W」もどうかなと思えてきたりしてるんですよね。今年は「平成ライダー」シリーズが開始して10年目の年。ということで、「お祭企画」でディケイドが作られているわけですが、「W」も「次の10年」の最初ということで、「平成ライダー10年」の中に入ってたりするんですよね。ということで、「10年記念の年」の前半を「ディケイド」、後半を「W」にするんじゃないのかと思ったりするんですよ。
#まあ、まだわからないけどw
しかし、剣崎の変わりようは、結構、驚かされた。
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コメント
>とうとう出なかったね
>シャドウムーンの実体
あ~、シルエットだけでしたね。まあ、「対大ショッカー」公開が絡む時期だからってことですかね。
いくら「大ショッカー」繋がりだとしても、テレビにまで引っ張ってきちゃうと、さらに発散したでしょうし。
#っても、テレビ版の結末自体、
#何も閉じて無いと思いますが
>「劇場版には細川を引っ張り出すつもり?」
それなりに人気を博したライダーの中で出てくれそうなのって、細川茂樹くらいですよねw。
あと、半田健人あたりですかね。
投稿: あ~かいば | 2009年9月 1日 (火) 23時43分
とうとう出なかったね
シャドウムーンの実体
しかし、椿、瀬戸って続けて
「劇場版には細川を引っ張り出すつもり?」
って、思っちゃいましたね
投稿: FusionJack | 2009年8月30日 (日) 21時05分