W:第42話 Jの迷宮/ダイヤモンドは傷ついて
謎解きパートの後半。前半が「動」とするならば、後半は「静」と好対照な構成になってますね。前半がアクション全開だったので、その差が際立ってます。
しかし、意外な展開だったな。
琉兵衛さん、「チョイ役」だよ。
今回のサブタイトルの元ネタって、やっぱり、「ダイアモンドは傷つかない」か?
今回も流れる「Nobody's Perfect」。しかも、何か今回は「刃野のテーマ」みたいになってるなw。
攻撃をことごとく撥ね返され、ピンチに陥るサイクロンジョーカーエクストリーム。そこに、アクセルトライアルとナスカ・ドーパントの超高速バトル組が乱入する。プリズムビッカーを拾い上げ、「ビッカー・ファイナリュージョン」を放つW。だが、ダイアの微粒子膜で乱反射で撥ね返される。巻き添えを食らうアクセルトライアルとナスカ・ドーパント。ジュエル・ドーパントが立ち去ったことで乱戦は収まる。
もうすぐ最後の仕上げ。それで全て終わる
ジュエル・ドーパントが遺した一言が気にかかるフィリップと翔太郎。
井坂を倒したことと超高速移動が可能なことで、新たな因縁が生まれた照井と冴子。この二人の対決の行く末は結末へ向けての見所の一つになりますかね。
留置場に駆け込む翔太郎と亜樹子。刃野が泪が昔言っていた言葉から、上杉の命が危ないことを知らせるためだ。刃野の昔話から、城島泪の人物像が固まりつつある翔太郎。そこに、真倉が「時間だ!先生がお待ちだ!」と追い立てる。ひとまず留置場から離れる翔太郎と亜樹子。
翔太郎たちと入れ替わりに刃野の前に現れた女医は泪が変装したものだった。身の危険を感じる刃野。一方、風都署を出ようとしていた翔太郎たち。が、すれ違った女医が泪が変装したものと気付き、戻る翔太郎。すると、泪は風都署を逃げ出そうとしていた。土砂降りの中、押し問答をする翔太郎と泪。そして、泪は
お前だって一緒だろ!刃野と一緒だ。コロッと私に騙されてるくせに!
と吐き捨てて立ち去る。
一方、フィリップは再び「地球の本棚」に入って、「Jewel」の本を読もうとするが、またも若菜に取り上げられる。さらに、若菜は「地球の本棚」の中でクレイドールに変身し、フィリップに襲いかかる。若菜の驚異的な進化に愕然とするフィリップ。
事務所、それぞれに思い考える翔太郎とフィリップ。フィリップは「地球の本棚」での出来事を亜樹子に話す。若菜が「地球の本棚」の中で変身できた話を聞くと、
フィリップ君は翔太郎君と半分こずつだから本棚の中で変身できないんだよね…
と二人の差を口にしてみる亜樹子。「半分こ」の言葉と最初に若菜が「地球の本棚」に入ってきた時の状況からフィリップはある仮説を立てる。そして、早速それを検証しようと奥の部屋に。
その時、上杉が事務所を訪ねてくる。泪が呼び出してきたという。会って、泪を説得しようと思うと語る上杉。そして、その場に立ち合ってくれと頼みに来たのであった。その頼みを引き受ける翔太郎。
明くる日、待ち合わせの場所に来た上杉。翔太郎と亜樹子は陰に隠れていた。そこに泪が現われ、上杉は近づく。だが、泪はそこから逃げ出す。展望ロビーに上杉をおびき寄せる泪。その様子を見て不穏に思った翔太郎はデンデンセンサーで付近をスキャンする。そして、爆弾が仕掛けられていることに気付く。それを聞いて、亜樹子は上杉を引き戻す。その上杉を追う泪。だが、爆弾は爆発し、泪は爆炎に飲み込まれる。
一方、フィリップは再び「地球の本棚」に入る。フィリップが「地球の本棚」に入ることを感じた若菜はこんどこそ連れ戻すと意気込んで「地球の本棚」に入る。「地球の本棚」の中で対峙する二人。フィリップは「Jewel」の本に書かれてある、メモリーの情報を教えてくれと若菜に頼む。若菜は該当のページを開くが、そのページを見せず、フィリップをミュージアムに連れ戻そうとする。そんな若菜から逃げるフィリップ。頭にきた若菜はクレイドールエクストリームに変身し、フィリップに攻撃を加える。クレイドールエクストリームの火球を掻い潜り、クレイドールエクストリームに飛びつくフィリップ。そのフィリップを捕まえようとするクレイドールエクストリーム。だが、フィリップの体はクレイドールをすり抜け…。
フィリップ君、決死の「検証」ですね。
泪の「不慮の爆死」という形で終結を迎えようとしているこの事件。だが、翔太郎は「真相を解き明かす」ため、ある場所へ向かう。
「さんふらわあ」号の船上、そこで上杉に会う翔太郎と亜樹子。二人がここにいることに驚く上杉。そして、翔太郎は
上杉さん、あなたがドーパントですね
と本題に踏み込む。これまでの経緯(目の前で泪が変身しているところを目撃していることも含め)から、あり得ないと否定する亜樹子。だが、
トリックさ
フィリップが現われ、変身のトリックを解き明かす。ダイアの微粒子で「鏡」を作り、そこに泪の姿を映し、その陰で上杉がジュエル・ドーパントに変身していたのであった。が、どうして泪がそんなことをしたのかと逆に問う上杉。「本人に聞くといい」と翔太郎は泪を呼び出す。そこには死んだはずの泪がいた。そして、泪はこの事件での自分の立ち振る舞いをぶちまける。観念し、真相を語りだす上杉。利己的な完璧主義者の上杉は自分の思う形にならないと壊したくなるというとんでもない性格の持ち主だった。その為、泪が武田悟のことを思っていると知ると、武田をダイアモンドに変えてしまい、それを「盾」に泪を脅迫していたのだった。全てがバレ、泪を脅す必要もないと考えると、武田のダイアを海へ投げ捨てる。が、それをアクセルトライアルが阻止する。実は泪を爆炎から救っていたのもアクセルトライアルだった。
何気に「陰で大活躍」のアクセルトライアルですね。でも、「超高速移動」という設定をうまく使っています。
照井(アクセルトライアル)は上杉の犯行計画を明かす。観念し、ジュエル・ドーパントに変身する上杉。フィリップと翔太郎もWに変身、アクセルトライアルと共にジュエル・ドーパントに立ち向かう。
ジュエル・ドーパントの強固な防御力に打つ手なしのWとアクセル。その「強固な防御力」に絶対の自信を持つジュエル・ドーパント。だが、フィリップはすでに「Jewel」のメモリの特徴を検索していた。「地球の本棚」に入る際、フィリップは半分のシンクロ率で入った。かつて、若菜がその状態で本棚に入った時、自分や本に触れなかったことを自分の身を以て実践したのだ。このことで、若菜に捕まることがない代わりに本にも触れられなくなる。だが、若菜が該当のページを開いてくれたおかげで、フィリップはメモリの特徴を知ることができたのだった。「Jewel」の能力は物質の分子結合を変えることでダイアモンドの如く、強固なボディを手に入れることができることだった。だが、鉱物には割れやすい方向、「石目」がある。その「石目」を正確に打てばジュエル・ドーパントのボディを砕くことができる。サイクロンジョーカーエクストリームは「Prism」でジュエル・ドーパントをスキャンし、「石目」を見つける。そして、その「石目」を狙って、正確にチャージブレイクを打ち込む。強固なはずのジュエル・ドーパントは粉々に砕け散った。
達成目前で全てが台無しになった上杉。その元凶が泪が刃野を庇ったことだと泪を責め、何故庇ったかを問い詰める。泪は刃野の「騙され上手」をすでに知っていた。また、それが自分を救ってくれていたことに気付いていた。そのため、刃野を手にかけることができなかったのであった。刃野の「騙され上手」を理解できなかった上杉、その野望と共に「Jewel」のメモリも砕け散った。ダイアモンドにされていた武田悟も元に戻り、事件は一件落着となった。
今回は、結構、トリックもしっかりしてましたね。しかし、久しぶりに登場の「デンデンセンサー」。そういえば、ここのところ、スタッグフォン以外のガジェットが出てきてないな。
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コメント
>結局、前週、泪は生身で冴子を圧倒してたんですよね。
そうなんですよね。しかも、洗面所という無茶苦茶狭いところでのアクションでしたし。
そういえば、冴子も「ワイルド」というか、「タフ」というか、ハングリーさが出てきましたね。
投稿: あ~かいば | 2010年7月11日 (日) 22時20分
結局、前週、泪は生身で冴子を圧倒してたんですよね。
めちゃくちゃ、強いな。
投稿: FusionJack | 2010年7月11日 (日) 20時00分