OOO:第42話 氷とグリード化と砕けた翼
真木博士が人間がグリードと化することがどういったことを講釈します。ついでに、その真木博士も完全にグリード化か?
#シルエット的には変貌を遂げましたが。
サブタイトルの「砕けた翼」が意味したところは…。
メズール、ガメルの面倒を見るのが嫌になってるような…。
進展的に、「第二の剣」となってしまうのか?
映司の前に現れた真木博士、映司の中のコアメダルを引き渡すように要求しますが、当然、それに従うはずも無く、映司は真木博士の前から逃げ出します。
一方、ヤミーを引き受けた後藤君バースは廃工場で決着に臨みますが、ヤミーの攻撃で下半身を氷漬けにされます。が、余裕の後藤君。
「もうすぐ、俺の上司の出勤時間なんでな」
と意味不明な言葉を言うと、里中登場!
しかし、あくまでもビジネスライク。こんな状況でも、「おはようございます」と朝の挨拶から。
#とはいえ、その前にバースバスターを
#ぶっ放してますが(笑)
で、一応「上司」と言っておきながら、「里中!」と呼び捨てて、予備のマガジンを要求する後藤君バース。里中も「了解」とそのまま、予備のマガジンを渡してますね。こうしてみると、このコンビもいいかもね。
一方、映司と真木博士。真木博士はグリードとは何ぞやと映司に講釈をはじめる。グリードはその名の通り、「欲望」しかない存在。そして、それは満たされることはない、と。そして、そのグリードが見聞き、感じる世界は人間のとはかなり異なるということも。見える世界は色はくすみ、聞こえる音は濁っていると。人間がグリードに変わると「視覚」、「聴覚」、「嗅覚」、「味覚」、「触覚」の五感が失われていくという。その真木博士の言葉にハッとする映司。比奈の料理の味がわからなくなっていたことを思い出し、自分もグリードに近づいている現実に目を向ける。そうした、「欠けたものを満たそうとする欲望」がグリードの本能であり、それを満たそうとするために人間を喰らい尽くすだろうと。さらにその欲望を暴走させれば、塵一つ残らない世界となり、博士が望む「美しい終末」の世界ができあがると。それを聞いて、なおさらメダルを渡すわけにはいかないと答える映司。が、メダルを渡さなければ、普通の人と同じように「美しいものは美しい」と感じることができなくなると諭す真木。そして、そのままメダルを持ち続ければこうなると、グリード化した腕を映司に見せつける。映司の身が危険と感じた後藤君たちは映司をその場から連れ出し、逃げ出すことに。
オープニングで映司が砂漠(実際には砂丘だろうけど)を歩いているというのは、暗に、これを示していたのかと思えますね。
真木と映司の話を聞いていた後藤君は比奈と信吾にこの事を話す。映司のグリード化が進行していることに驚く比奈。そして、信吾は夕べの食事の時のことを思い出す。比奈の料理を口にした時、味を感じられていないような仕草を見逃していなかった。これ以上、映司のグリード化が進行しないよう、比奈は映司を戦いの場から引き離そうと考える。
一方、映司は河原で野宿をしていた。焼いた魚を食べるも、味覚が無くなり、文字通り「味気ない」食事に落胆した。そして、アンクが初めてアイスキャンディーを食べた時のことを思い出した。味覚の無いグリードにとって、初めて「味わう」ことを知ったのは嬉しかったのだろうと想像する映司。そして、アンクの幻影に問う。
真木の屋敷、お菓子を無邪気に食べるガメル。ガメルはメズールにもお菓子をあげるが、メズールは陰でそのお菓子を捨てる。その様子を見て、「わからないくせに…」と辟易するカザリ。アンクは真木のヤミーを使ってOOOをおびき出し、あわよくば、紫のコアメダルも奪おうと画策する。
ビルの屋上、真木は自分が生み出したヤミーを使って、ある計画を実行に移す。が、ヤミーが計画実行に移動した後、ついに真木は完全にグリードと化してしまう。
シルエットだけでしたが、真木が完全にグリードと化してしまいましたね。恐竜系メダルなので、モチーフは恐竜なんだろうけど、シルエットだけではわかりませんね。とりあえず、翼を持っているようですが。
明くる日、雑踏の中、ヤミーが現れ、人々を半凍結の状態にする。ヤミーの気配を感じた映司は向かうが、そこに比奈と信吾が車で駆けつけ、映司の前に立ち塞がる。映司のグリード化を食い止めるために、戦いに向かわせないように必死になる比奈。突然現れた怪物に驚く人々。そしてヤミーは「助かりたければOOOを呼べ」とOOOを呼び寄せようとする。OOOが何なのかもわからない人々は、ヤミーに助けを請うが、OOOをおびき寄せることを目的とするヤミーはそのうちの一人を完全凍結させ、叩き壊してしまう。それを見て、人々は助かりたい一心でOOOの名を呼び続ける。
人々の叫びが映司に届く。助けなければと、人々のいるところへ向かう映司。だが、比奈はそれでも映司を引き止める。それでも、人々はOOOを呼び続ける。その叫びに「勝手に呼ばないで!」と嗚咽を漏らす比奈。映司は比奈の気持ちを汲みつつも、人々を助けるために、ラトラーター・コンボに変身して人々のところへ向かう。
こんなシチュエーションだと、普通タトバ・コンボだろうけど、ここはラトラーターですね。次のカット(到着して、人々を救い出すところ)との繋がりもありますが、現場に急行するという意味でもラトラーター(まあ、最悪、足がチーターならばよし)ということになりますね。
ひたすらOOOの名を呼び続ける人々。そこにラトラーター・コンボで登場し、熱波で氷を溶かすOOO。人々を避難させるOOO。そこにアンクが現る。完全に取り込んだかの様子のアンク(新)。だが、映司は「あいつは、そう簡単に消えるほど、素直じゃないってことかな」とアンク(旧)を信じていた。そして、アンク(新)との戦いが始まり、ラトラーターからプトティラ・コンボに変身して戦うOOO。
OOOとアンクの戦いを離れて見守る比奈と信吾。それを見て、信吾は「結局、彼は俺たちが望んだ通りに戦うんだな」と言葉を漏らす。信吾の言葉に驚く比奈。だが、その真意は誰もが勝手に望んだことを自分で引き受けてしまう映司の性質のことを言ったものだった。
アンクと戦うOOO。一方、後藤君バースもヤミーと戦っていた。一撃必殺を狙い、ブレストキャノンを換装するバース。そして、両手でヤミーを引き寄せ押さえつけるとフルバーストでヤミーを葬り去る。
戦いが続き、疲弊の色が出てきたOOOとアンク。そして、ついにプトティラ・コンボは暴走状態に。OOOのその姿から目を背ける比奈。だが信吾は、そんな比奈の手を取り、
「しっかりしろ!比奈が映司君の手を掴むんだろ!このまま彼を、都合のいい神様にしちゃいけない」
信吾のその言葉に、比奈は映司を救いに…。
アンクとOOOの戦いは熾烈を極め、空中戦にもつれ込む。暴走したプトティラ・コンボの猛襲にアンクは翼をもがれ、墜落する。そのアンクに情け容赦なく止めを刺すプトティラ・コンボ。そして、メダガブリューでアンク(新)の意識の宿ったコアメダルを粉砕する。メダルが粉砕され、爆散するアンク。
プトティラの力を抑えようともがく映司。そして、伸ばした手を比奈が掴み、映司は意識を取り戻す。アンクの意識が入ったメダルから腕が再生し、さらには他のセルメダルを使って体をも復元した。それはグリードとしての本来の姿ではなく、慣れ親しんだ信吾の体を模したものだった。元に戻ったアンクは映司に礼を言った。だが、今度は信吾の命を狙う。
サブタイトルの「砕けた翼」って、アンクのことだったのね。前回の予告でも暴走状態のプトティラが映っていたので、てっきり「映司のグリード化」の深度が増したことの表現かと。
しかし、信吾の「都合のいい神様」という比喩は、的確に映司を表していますね。
予告を見ると、まだ二転三転しそうですね。ってか、ウヴァも復活するみたいですし。これで、800年前のオリジナルのグリードがようやく揃うわけですね。
しかし、今回の真木博士の説明でアンクが望んでいるものがわかってきたような気がする。信吾の体がまだ必要だと言ってることからも、おそらくは「真木の逆」なんだろうと思える。
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