コダックの「エクタクローム」復活
コダックは写真用リバーサルフィルム「EKTACHROME」(エクタクローム)を2017年の第4四半期にも発売すると発表しました。ただし、日本での発売は未定。
#元記事はこちら。
コダックのリバーサルフィルムは2012年に全銘柄が終了しましたが、ここ数年でアナログ写真の人気が高まり、プロ用写真フィルムの販売が増加しているとして再導入を決めたようです。
今のところ、写真用で発売が予告されているのは135の36枚撮りのみですが、ムービーカメラ用としてスーパー8フィルムもアナウンスされているそうです。
今日、たまたまヨドバシAkibaのフィルム売り場を見てみたのですが、昔に比べて値段が高いですね…。
さて、最近写真を始めた人というのはおそらくデジタルからがほとんどでしょう(携帯やスマホ、コンデジや一眼など問わず)。なので、このニュースで取り上げられているリバーサルフィルムについて。
写真用のフィルム(35mm判にひとまず限定しますが)は大きく分けて2つの種類があります。一つはネガフィルム、もう一つがポジフィルム。
ネガフィルムは一般的に使われていたフィルムで、レンズ付きフィルム(いわゆる、「写ルンです」)にも使われているものです。撮影結果を「紙」に焼き付けることで完成とするタイプで、現像されたフィルムは色が反転したものとなります。
一方のポジフィルムは「紙」への焼付を必要としないもので、現像時点で完成となります。現像されたフィルムは、色は反転しておらず、そのままの画像がフィルム上に残るようになります。今回のリバーサルフィルムはポジフィルムに属します。
先ほどネガフィルムは「一般的」と紹介しました。これに対してポジフィルムは「プロ向け」とされています。その理由はネガフィルムに比べてポジフィルムの方が撮影条件(というか、撮影設定)がシビアだからです。ネガフィルムでも設定は重要なもので、きちんと設定すればかなりの作品を撮ることができます。ポジフィルムはこの設定がシビアで、特に光量の設定をきちんとしないと綺麗な「画」にならないんですね。
また、ポジフィルムがシビアと言われる理由が現像時点にもありまして、ネガフィルムは現像時点(もしくは焼付の時点)で多少なりとも変更ができる許容量があるのですが、ポジフィルムにはそれが無いんですね。なので、ポジフィルムはきちんと設定を見極めた上で使用するということから「プロ向け」とされたりします(もちろん、プロでなくてもガンガン使っていいんですよ)。
後処理ができるできないの観点で、デジタルカメラの画像との対比で、RAW画像がネガフィルム、JPEG画像がポジフィルムと置き換えられたりします。まあ、確かにプロ(特に報道カメラマン)はJPEG画像を使うといいますね(RAWではあまり撮らない)。
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