「鉄腕アトム」が対話型ロボットに
講談社と手塚プロダクション、NTTドコモ、VAIO、富士ソフトの5社は、「ATOM」プロジェクトを共同で発足。その第1弾として、手塚治虫の「鉄腕アトム」をモデリングした、人工知能搭載の二足歩行ロボット「ATOM」を組み立てられる雑誌“コミュニケーション・ロボット「週刊
鉄腕アトムを作ろう」”の創刊が発表されました。
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この企画は、「鉄腕アトム」の生みの親、手塚治虫さんの生誕90周年を記念として位置付けるものだそうで、手塚先生のキャラクターデザインを再現するため、手塚プロダクションの監修の下、CADデザインが起こされたそうです。
さて、この「ATOM」、手塚治虫が描いた鉄腕アトムの約1/3となる身長約44cmと小さいながらも人工知能を備えた二足歩行のロボットで、自然な対話や、しりとり、なぞなぞの掛け合いなども可能。200万画素カメラで家族の顔を12人まで認証し、その日のスケジュールを教えてもらったり、絵本の読み聞かせなども可能。会話をするたびに親密度が高まるという。さらには、手足を動かしてラジオ体操などもできるというもの。この「ATOM」を組み立てるパーツとして「週刊
鉄腕アトムを作ろう」が刊行されます。
組み立てた「ATOM」は身長が前述の通りの44cm、重量は1.4kg。外装はABSで、頭部や首、両脚、両腕など合わせて18軸の可動部分を持ち、サーボモーターで動作の位置や速度を制御するそうです。会話をしている時は、両目の部分に備えたLEDが黄色や白に光り、白色の時に話しかけると会話できるそうです。また、胴体の部分に2.4型のタッチパネル液晶を搭載。モノラルスピーカーを内蔵し、子供への絵本の読み聞かせや、動画/音楽再生などに対応。ユーザーに合わせて、おすすめの動画コンテンツを紹介するといった機能も備えるとのこと。「ATOM」の声には、2003年放映版の「鉄腕アトム」でアトムの声を担当した津村まことさん(今なら「サザエさん」のワカメちゃんですね)が担当します。
「ATOM」のハードウェアの部分を担当するのはVAIO。ソニー時代に「AIBO」を作っているので、そのノウハウが活かされるのでしょう。しかし、「AIBO」で四足の自立歩行ができるロボットを作ってはいますが、二足歩行はどんな感じになりますかね。
さて、この発表会の席上で、手塚プロダクションの取締役であり、手塚治虫先生のご子息でもある、ヴィジュアリストの手塚眞氏は
いよいよ本当のロボットの世紀が来る。まだ空も飛べないし、10万馬力もないが、未来に向けてどんどん進化していくプロジェクト。日本から世界に向けて、平和の大使となっていくことを願っている。
と語ったそうです。確かに、50年も前に描いた夢には、まだ程遠いですが、着実に向かっていってほしいものですね。そして、「平和のATOM大使」となることを私も願います。
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