機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
昨年の10月から放映されてきた「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」が放送終了しました。第1期と合わせて全50話と切りの良い数での話数となりました。
色々な意味で過去にない作品となったのではないでしょうか。まず、主人公が死んでしまうというのは初めてですね。「機動戦士Zガンダム」でカミーユ・ビダンが最後に精神崩壊(「ZZ」で復活しますが)というのはありましたが、死亡というのは今回の三日月(ミカだけじゃないけど…)が初めてですね。まあ、ミカの場合は、
- 1期ラストで右目と右腕の感覚を失う
- 2期中盤で右半身不随となる
と、主人公はおろか、サブキャラでさえもここまでボロボロにはならなかっただろうという状態になりましたしね。
それと「ガンダム」という作品の世界に「任侠道」が描かれましたね(親子、兄弟の盃を交わしたりしましたし)。また、主要キャラが早い段階で亡くなるという演出もありました。
「主人公が死んでしまう」と書くと、バッドエンドかと思われますが、そうでもないかなと。結局としては、自分たちが作ろうとした世界への「礎」となることができてますし、オルガの遺言である「生きろ」を守って、新たな人生を踏み出していることが救いとなったと思います(大半のキャラクターの第2の人生はそれを踏まえているなと思いますが、ダンテの「保育士」は想像もつかなかったですね(笑))。ただ、ライド一人だけが「業」を背負う形になってしまったのが残念です。
ネットでは終盤に向かってグダグダだとか、悲劇的な最後しか想像できないと言われてたりしていましたが、折り合いの付いた締め方だったかなと思います。
音楽も良かったかと思います。劇伴もオープニング、エンディングも。ただ、KANA-BOONの「Fighter」だけはイメージに合わなかったな。ちょっとあのボーカルは「鉄血」のイメージに合わなかったと思う(正直、この「Fighter」だけが受け付けられなかった)。
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