ソニー、「α7Ⅲ」発表
ソニーは、一眼ミラーレスカメラの新モデル「α7Ⅲ」を発表しました。発売時期は2018/3/23の予定で、価格は本体のみが23万円前後、レンズセットが25万円前後の予定。
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撮影素子に35mmフルサイズのCMOSセンサーを搭載し、解像度は2,420万画素。CMOSセンサーは新開発の裏面照射型で、画像処理エンジンBIONZ Xとの組み合わせにより、前モデルα7Ⅱ比で約1.8倍の高速処理が可能。撮影時の感度は標準でISO100~51200。拡張設定でISO50~204800となります。
AF(オートフォーカス)ポイントは像面位相差AFが693点、コントラストAFが425点となっており、画面内の93%を像面位相差AFでカバー。動体追従性能と低照度時のAF速度は、それぞれα7Ⅱ比で最大2倍となっており、上位モデルであるα9の動体予測アルゴリズムの最適化を盛り込んでいます。瞳AFはAF-Cモードの追従に対応。検出精度を大幅向上し、顔が小さい場合やうつ向き顔でも瞳を検出が可能となっているとのこと。
最大10コマ/秒のメカシャッターを搭載。また4K動画撮影にも対応しています。
その他、通信系にWiFi、NFC、Bluetoothに対応。USB端子はType-Cとmicro USBの2つをサポートし、どちらも充電・給電、PCからのリモート撮影にも対応できるようになっています。バッテリーはα9で採用された大容量型バッテリー「NP-FZ100」を採用。撮影可能枚数はモニターで約710枚、ファインダーで約610枚となっています。
ソニーでは、このα7Ⅲを「エントリーモデル」に位置づけず、、「ベーシックモデル」と位置づけています。去年発売されたα9(スピード)、α7RⅢ(高解像度)がそれぞれの分野でのフラッグシップモデルで、それから見れば下のクラスにはなるのですが、「エントリー」モデルと言うには、結構オーバースペック的なところがあります。というのも、先行して発売されているα9とα7RⅢからいくつかフィードバックを受けているからなんですね。
例えば、AF(オートフォーカス)。像面位相差AFやコントラストAF、瞳AFなどはα9から7RⅢへと引き継がれ、今回の7Ⅲもまた引き継いでいます。操作性などもα9から登場したスティックタイプのポインタやタッチフォーカスが使えるリアモニターなど、多分にα9やα7RⅢからフィードバックしています。また、こうした機能を引き継ぎながら、本体価格を23万円前後としていることにソニーの本気度も伺えます。
さて、このα7Ⅲ、発表されたばかりでまだ店頭には出ていないのですが、全国のソニープラザでは先行展示されています。なので、銀座のソニープラザに行って実機を触ってきてみました。
オートフォーカスの精度はかなり高いですね。人の顔の認識度がかなり高いと思いますし、かっちりとピントを合わせてくれます。遠近離れた二人の人物がファインダー内にあっても、合わせたい方(基本的にファインダー内の中央寄りの人)に合わせてきます。
ハード的な操作性も扱いやすいかなと。スティックタイプのポインタも適度な出っ張りで、操作しづらい事もないですし、構えた時に顔に当たるということもありません。一応、操作系としては従来の十字ボタンも兼ねたダイヤルも引き続き搭載しているので、慣れた方や使いやすい方を使えばいいでしょう。
ただ一つ残念なのは、外部ストロボとの接続に使うX接点がα7Ⅲには搭載されなかったことですね。X接点は、やはりα9から搭載されまして、要望の高さからα7RⅢにも搭載されていたんですよね。正直、「ベーシックモデル」と銘打つのであれば、X接点も搭載して欲しかったですね。実際、搭載できそうなスペースはあったので。
ともあれ、さしたる不満点はあまりないので、買い替え候補に挙げようかと思います(まあ、価格的にもなんとか出せる範囲なので)。後は、何時か高感度モデルのα7Sの3番機が出るかな?
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