バーコード決済用統一QRコード「JPQR」
今や、色々とバーコード決済システムである「〇〇PAY」が乱立している状態ですね。サービスを提供している側は、シェアを取るために躍起になりますが、各社が独自のコードにしているので、ユーザー(消費者は当然のことながら、小売店も含めて)にとってはそれぞれ毎のアプリやシステムを整備する必要があるので、結構な負担になります。これでは、世界から大幅に遅れている、キャッシュレス決済の普及がなかなか進まない要因になりかねません。
そこで、一般社団法人「キャッシュレス推進協議会」を中心にして、統一QR・バーコード規格「JPQR」を策定しました。そして、その「JPQR」を使った決済サービスの提供が8/1から始まります。
#元記事はこちら。
サービスの開始は2019/8/1の午前3時から。今回の「JPQR」に参画するのは下記のサービス。
- au PAY
- 銀行Pay(OKIPay、はまPay、ゆうちょPay、YOKA!Pay)
- メルペイ
- LINE Pay
- 楽天ペイ(アプリ決済)
- りそなウォレット
今回統一されるQR・バーコードは利用者(消費者)が自分の端末に表示したQR・バーコードを店舗側が読み取る「利用者提示型・バーコード」(Consumer Presented Mode:CPM)方式のもの。今回、複数のサービスで問題なく移行できるするためには、同時に移行を行なう必要があるということで、利用者が少ないと思われる、午前3時という時間から移行を始めることにしたそうです。
8/1から移行をするのは6種9サービスですが、JPQRへの移行を表明しているサービスは、順次、JPQRへ移行していくそうです。
このように、サービスによって移行時期が異なるのは、システム改修にかかる時間に違いがあるため。
6月に、移行を表明したサービスが公表されているのですが、その時点と今回とで「差」があるので、各サービスとも、移行に伴うシステム改修に、結構、手間取ったり、予想以上に早く対応ができたりとしているようです。また、6月時点で予定していたのは、店舗側がコードを提示して、消費者側がそのコードを読み取る方式(MPM)で、これに8/1から対応できるとしていたのが、Origamiの「Origami Pay」、みずほ銀行の「J-Coin Pay」、メルカリの「メルペイ」でした。
(6月時点での対応予定については、こちらを参照)
これを見る限り、方式によってシステム改修の度合いがかなり違っていたことが読み取れますね。当初、8/1から対応予定だったみずほ銀行とOrigamiは予定から外れてしまっています。逆にauやゆうちょ銀行や福岡銀行は大幅に予定を前倒ししていますし、対応未定だったLINEが対応してますからね。
さて、今回の移行によって、利用状況がどう変わるかが気になるところですね。ただ、消費者側はあまり変わらないのかなと。おそらく、アプリ自体は各サービス毎のものを使わなければならないでしょうし。ただ、利用できる店舗が増える、というか、店舗毎に差がなくなるのかなと思います。例えば、ファミリーマートではこれまで利用できていたバーコード決済は、d払い、LINE Pay、PayPay、楽天ペイ、AliPay、WeChat Payでしたが、「JPQR」への移行によって、au PAY、銀行Pay(OKIPay、はまPay、ゆうちょPay、YOKA!Pay)、メルペイ、りそなウォレットが利用できるようになりますね。ある程度は、お店によって使い分ける手間が省けるのかなと思います(そういう意味では、結構利便性は上がるかも)。
まあ、消費者にとって使いやすいシステムでないと意味が無いですからね。
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