SSDに移りつつあるストレージの主流
SSDが登場してから月日が経ちますが、徐々に一般化しているのかなぁという感じはしています。かくいう私も昨年末に買い替えたPCはSSD搭載モデルであります。そんな昨今ですが、ハードディスク装置(HDD)関連の業界団体である日本HDD協会(IDEMA JAPAN)は、「2020ストレージの最新動向と今後の展望」と題するセミナーを東京で開催していました(元記事はこちら)。この記事では多角的にストレージ市場の推移を捉えており、これからどのようになっていくのかが見えてくるようです。
たとえば、世界市場的に見た出荷台数の推移。割合的にはまだまだHDDの方がはるかに上ですが、SSDも年々出荷台数を伸ばしてきています。対して、HDDの方は年々下がりつつありますので、ストレージとしての地位が変わりつつあると読むことができます。
利用されているシーンで見ても、「ノートPC」、「サーバー」、「デスクトップPC」の順に利用率が上がっています。「ノートPC」に至っては、新規出荷のうち、7割がSSDのようなフラッシュストレージを搭載しての出荷となっています。まあ、「ノートPC」のように持ち運んで使用するシチュエーションがあるものでは、タフさが要求されます。HDDのように、スピンドルの回転の風圧によってヘッドを「浮かせて」いる仕組みでは移動時、持ち運び時の多少の揺れが命取りになることもあります(まあ、今時のHDDはある程度の「揺れ」を感知したら、ヘッドを退避するようになっていますが)。そうした用途がある「ノートPC」での採用数が増えているというのは、自明の理でしょう。また「サーバー」には耐久性が要求されます。HDDは先にも述べたように、その仕組上、可動部分があります。動く部分がある以上、そこにかかわる部品は摩耗し、いずれは破損につながります。一方SSDは、そうした可動部分がありませんので、耐久性が飛躍的に上がります。耐久性が上がりますので、サーバーの連続稼働時間も長くなり、より安定したサービスを提供することができるようになります。そうした面を考えてみると、「サーバー」にも活用されるケースが増えてきているのも頷けます。
様々な調査報告は元記事を見てもらうとして、私なりの感想を。
使っての実感となりますが、やはりSSDを使うメリットはかなり大きいと思います。アクセス速度がHDDと比べて段違いに速いです。このスピードはパソコンの起動時間にもつながりますし、アプリケーションの起動にも当然つながります。HDDだと1分強(型が古ければもっとかかりますね)もかかっていたOSの起動が、ものの数秒で完了します。
まだまだ、HDDに比べると高価ではありますが、かけるコスト分のメリットはあります。OSを含めたソフトウェアの起動にかかる時間が短縮されれば、作業効率もぐんと上がります。難点としては記録容量がありますが、それはHDDでカバーすれば十分です。ストレージにあるファイルのうち、8割くらいはデータファイルで占められると思います。そうしたものはHDDやクラウドなどに配置し、SSDにはOSを含めたプログラム関連のファイルだけを置くようにすれば、データの管理(リスク回避も含めて)の観点からでも、かなり効率的になります。
SSDへの移行、Windows 10への移行と同じくらいに考えてみてもいいのではないでしょうか。
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