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2020年3月 8日 (日)

あさのますみ著「日々猫だらけ ときどき小鳥」

あさのますみさんが著した「日々猫だらけ ときどき小鳥」を読みました。著者であるあさのますみさんが飼われている4匹の猫と2羽の小鳥について、出会いから一緒に暮らしている中で気が付かれたことがつぶさに描かれたエッセイ本です。中には、4匹の猫ちゃん(アルク君、シマちゃん、ちょび君、おもちちゃん)とオカメインコのアビちゃんの写真も載っており、ペットを飼っているいないに関わらず、ほっこりとなる構成になっています。

まずは4匹の猫ちゃん、各々との出会いから語られています。実はこの4匹の猫ちゃんたち、みんな「保護猫」なんですね。最年長のアルク君(通称「あっくん」)、シマちゃん、ちょび君は譲渡会を通じて迎え入れており、末っ子のおもちちゃんは、たまたま交番で保護されたところを引き取っているんですね。そういった意味では「奇跡的」な出会いをして、現在はあさのさんと一緒に暮らしているんだと思うと、「よかった」と思えたりします。
また、引き取る際にも、どういった経緯を経ているかということを聞いているらしく、その状況もつぶさに描かれており、そういった背景を知っているからこそ、「命の尊さ」、「命の重み」というのがわかって、猫ちゃんたちに接していることも文章からも見て取れます。
それは2羽の小鳥の1羽、雀の「けだま」ちゃんの場合にも見て取れます。けだまちゃんも、命からがらとなっているところをたまたま見かけたことで、保護したそうです。

猫ちゃんたちにしても、2羽の小鳥にしても、それぞれ「個性」があり、そうしたこともあってか、猫の生態、鳥の生態についても触れられており、「そうなんだ」と思わず頷いてしまうところもあり、これからペットを迎えようと考えている方、単に猫好きな方、そうした方々には一度読んでいただきたいなと思います。

著者の「あさのますみ」さん、実は声優の浅野真澄さんです。声の仕事の他に文筆業もされており(絵本作家でもあるんですね)、その際のペンネームと言いますか、名義が「あさのますみ」なんですね。また、文中で「彼」(後に「主人」)として出ているのは、漫画家の畑健二郎先生のことだったりします。

おもちちゃんについては、浅野さんがおもちちゃんを引き取ってからの様子がTwitter上に投稿されていたんですね。今でも、時折、TwitterInstagramに登場しています。最近は「あっくん」ことアルク君もTwitterやInstagram上に登場しており、今ではおもちちゃん以上に登場しているような気がします。投稿された写真ではありますが、あっくんもかわいいんですよ。

さて、本書のあとがきにも書かれているのですが、現在、浅野さん・畑先生宅には新たな「保護猫」がいます。その名は「しっぽちゃん」。浅野さんがたまたま見つけ、そのあまりにも凄惨な状況に保護することを決め、現在一緒に暮らしています。その様子は浅野さんのnoteにも投稿されておりますので、興味がある方は浅野さんのnoteも読んでいただきたいと思います。

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