オリンパス、映像事業を分社化し、譲渡へ
オリンパスはカメラを含む映像事業を新会社として分社化し、日本産業パートナーズ(JIP)が管理・運営その他関与するファンドに対して譲渡する意向確認書を締結しました。
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JIPへの譲渡後も、分社化した新会社での研究開発・製造体制を維持するそうで、「引き続き高品質かつ信頼性の高い製品を提供し続ける」としています。また、分社後もオリンパス製品のカスタマーサポートは継続するそうです。
近年では「オリンパス・ペン」の投入で「カメラ女子」を増やしたりと、カメラを「より身近な道具」として提案していましたが、映像事業は2020年3月期まで3期連続で営業損失を計上する結果となり、今後、継続的な発展ができるようにするためにも映像事業を分社化し、オリンパス製品を愛好するお客様への価値提供と、そのために働く従業員にとって最適と判断したようです。
写真用レンズ「ズイコー」を運用するための写真機の開発・販売を起点に、1936年から映像事業部は始まったそうで、中には特徴的なものもありましたね。私もオリンパスのカメラを持っていたことがあり、上面から見るとアルファベットの「L」字に見えるモデル「L-1」を持っていました。思えば、あれから撮影会に出るようになったんだよな(故障した後にミノルタの「α-9」に乗り換えますが)。
デジタルカメラの時代になり、独自のレンズマウント機構ではなく、パナソニックなど数社と共有できる「フォーサーズ」マウントのカメラを開発しますが、あまりパッとしなかったかなぁと。
イメージキャラクターに宮崎あおいを起用し、単焦点のパンケーキレンズを装着した姿が女性受けした小型モデル「オリンパス・ペン」を出して、「カメラ女子」を生み出しましたが、これに先んじて(カメラ専業企業ではなかった)ソニーがミラーレスカメラで小型化の道を先行していたので、「小さいカメラ」という点でも優位には立てなかったですね(ソニーは後に、ファームウェアを改良していき、「瞳AF」などの機能を強化していきましたが)。
カメラ事業の手放し方が、(コニカ)ミノルタに通ずるものを感じますが、この先どうなりますかね。
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