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2020年9月18日 (金)

日本語プログラミング言語「なでしこ」が中学校の教科書に採用

今となってはプログラミング言語は数多ありますが、日本語で書けるプログラミング言語「なでしこ」が、何と、中学校の技術の教科書に採用されました。
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「なでしこ」を教材に選んだのは、教育図書(株)が来年度発行する技術・家庭分野の教科書。なので、教育図書の教科書を採用している学校では、来年度になるとお目にかかれるかもしれません。「なでしこ」はこれまでにも体験入学や体験授業、コンテストなどで採用されたことがありますが、教科書に載るのは今回が初めて。
「なでしこ」の最大の特徴は「日本語でプログラムが書けること」。日頃慣れ親しんだ日本語で書くので、プログラミングに対する敷居は、ぐっと低くなります。例えば「こんにちわ」と表示させる場合、

「こんにちわ」と表示

と入力して実行するだけで「こんにちわ」と表示されます。日本語の字句解析に沿って解釈されるので、とても直感的にプログラムが書けると思います(変数にも日本語が使えますしね)。
これでプログラミングに対する興味の裾野が広がっていくといいですね。

ただ、中学校で使うのはどうかと思えたりします。正直「遅すぎる」とも思います。実は、Twitterでも「このようなマイナーな言語を学ばせるのではなくて、C言語を学ばせたらどうか」という意見が出ていました。私もこの意見には一理あると思います。

今年度から小学校からの情報教育が始まっており、プログラミングも、当然、カリキュラムに入っています。その際、使われているのは「Scratch」という、制御構造をパズルのピースのようなデザインで表した「組み立て型プログラミングツール」です。正直、小学校の低学年(1,2年生)であれば、それで十分かと思います。しかし、いつまでも「パズルの組み合わせ」的な進め方もどうかと思います。折角「日本語プログラミング言語」と言う特性を持っているのですから、小学校の中学年(3,4年生)から採用するのでもいいと思うんですよね。国語の勉強にも関連付きますし。
で、中学生になってからですが、いきなりC言語だと挫折する生徒が出そうなので(特にポインタ)、中学生(特に1年生)ではPythonやRubyあたりを学ばせたらどうかと思うんですよね。いわゆる「モダンスクリプト言語」。Pythonならば今「熱い」ですし、国が推進しようとしている「AI開発技術」の礎にもなるので、丁度いいと思うんですよ。それに、スクリプト言語なら「書いてすぐに実行して確認」が簡単にできますからね(Cのようなコンパイラ型言語では、コンパイルと言う「手間」をかける必要がありますし)。C/C++は中学2,3年生になってでもいいかなと(構造化型プログラミングやオブジェクト指向プログラミングはPythonやRubyでマスターできますから、データ型やポインタなどは後付けでもいいかと思うんですよ。正直、ポインタ使ってガリガリ書くのを目指すのは、ほぼ「理系」になるでしょうし)。

まあ、日本のIT授業は始まったばかりですから、徐々に見直していって、ブラッシュアップしていけばいいと思います。

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