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2021年1月19日 (火)

黙食

2回目の緊急事態宣言が発令されて1週間が経ちました。今回の自粛要請は飲食店業界に限定されていますが、これにより苦境に立たされる飲食店が少なからず出ています。その上、某大臣の無責任かつ心無い発言により活路が狭められつつあります(それも外食産業が悪いものであるかのように)。とある外食チェーン店の会社の社長が「ふざけるな!」と言いたい気持ちも分かります。

そんな状況を打破すべく、福岡にあるカレー店がとあるスローガンを掲げました。それが「黙食」。

 

感染の主な要因は「飛沫感染」です。この飛沫感染のリスクを少しでも低くするために「マスク着用」(飛沫が飛び散るのを防ぐ)、ソーシャルディスタンス(飛沫がかからないようにする)等をしているわけです。屋内ではさらに窓開けや空調などで換気をしたり、飲食店の場合はテーブル上などにパーティションを設置するなど色々と工夫を凝らしているわけです。しかし、施設側がどれだけ工夫を凝らしても限度があります。飛沫を飛散させることとなる「人間」が意識してまき散らさないようにすることが飛散防止の第一歩だからです。そしてそれは施設側の人だけではなく、サービスを受ける「客」としての人も同様です。
そこで「黙食」という行動です。実際に食事をしている時にマスクを外すのは当然ですが、その際は「会話」は交わさないということです。そして会話をしたい場合は「マスクをしてから」の行動とすることです。そもそも、食事中の会話が感染リスクとなるのは外食だけに限りません。学校の給食もそうですし、会社の食堂もそうです(食堂でなくとも、社内で食事をする場合は同じです)。おそらく、学校や会社の食堂でも「食事中の会話」は控えてもらうようにお願いしていると思います(私が行ってる現場も「利用上のお願い」として、そのように依頼が出ています)。同様の事を外食先でも行うだけです。

皆さん、ここは「黙食」を実践して、外食産業の存亡を手助けしていきませんか。

しかし、今回の緊急事態宣言下での施策については、本当に呆れてしまいました。多分、何も考えていないですね。ただ「対策案を打ち出したぞ」という「仕事してる感」を出したいだけでしょう。
今回、飲食店の「午後8時以降の営業自粛」が再び施策案として出され、要請が出されました。しかし、感染について「時間帯が関係しない」ということは前々から言われていたことです(そのようなエビデンスは出ていない)。仮に午後8時以降の外出で感染率が高くなるのだとしたら、前回の緊急事態宣言解除後も続けるべきだったでしょう。しかし、(経済を復旧させるためとはいえ)その要請も解除し、午後8時以降の営業も良しとしました。つまり、時間帯に何の因果関係は無いということです。
また、某大臣が「昼の外出も自粛して」と言ったことで炎上しましたが、この言葉、裏を返せば「コロナの感染に昼も夜も関係ない」ということを意味し、夜の時短営業は全く意味が無いともいえるわけです。

要請するのは別にいいです。事実、国民一人一人がこの問題を意識して対応していかない限り、終息することは無いのですから。ただ、きちんと「何故これをするのか」というのを「根拠」をきちんと示して、要請を出して欲しいのです。しかもその「根拠」はきちんとしたエビデンスが出されているものである必要がありますが。また、「こうすることでこうなる」という明確なゴールも示して欲しいです。普通に企業内である「立案」をして、通すまでのプロセスと同じ話なんですけどね。

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