ITエンジニアが選ぶテキストエディタは
VBA(Visual Basic for Application)以外のプログラム言語でプログラムを書く際に使うアプリケーションであるテキストエディタ。フリーソフト、シェアソフト合わせれば、結構な数のテキストエディタがあります。どのテキストエディタも特色があり、使い手によって使われるものも様々。IT Mediaでは、このテキストエディタについてアンケートを実施。この度、「ITエンジニアが使いたいエディタ」と題してランキングを発表しました。
#元記事はこちら。
元記事ではトップ10と称しながら、12位まで発表していますが、ここではリアルにトップ10を。
1位 | サクラエディタ | 38.0% |
2位 | 秀丸エディタ | 20.8% |
3位 | Visual Studio Code | 9.4% |
4位 | Atom | 5.2% |
5位 | TeraPad | 5.0% |
6位 | EmEditor | 3.0% |
7位 | Brackets | 2.7% |
NotePad++ | 2.7% | |
Vim | 2.7% | |
10位 | CotEditor | 1.7% |
第1位は「サクラエディタ」。確かに、このエディタはどこでも使われていますね。私の今いる現場でも使われております。
フリーソフトで最低限の機能を有していることから広く使われているといった感じでしょうか。多種な言語のカラーシンタックスに対応しておりますし、そのカラーシンタックスもユーザーで拡張することができます。括弧の対応表示も対応していますし、対応する括弧の位置に移動するといった機能も備えております。また、マクロ機能を備えており、定型処理などを自動化することも可能です。
ただ、私はこの「サクラエディタ」はテキストエディタではなく、ストリームエディタと思っております。と言うのも、「サクラエディタ」はエディタ内のデータを「無加工」で処理するんですよね。「サクラエディタ」は電文処理プログラムのテストデータを作るために作られたという経緯があり、そのため、入力されたデータをそのままで扱うという処理をしております。なので、他のエディタ(やプログラム)では扱われないNULL文字を扱うことができます。また、この性質のため、異なる文字コードの文章を混在させるということがあったりします(この性質のおかげで、えらい目に遭いましたから)。
第2位は「秀丸エディタ」。こちらは古くからあるシェアウェア。とは言え、昔から使われていることから、シェアウェアの使用に難色を示す現場でも、このプログラムだけは特別に許可したりするくらいです。このエディタもマクロ機能を備えており、また容易に書けることから、マクロが広く配布されていたりします。また、このエディタは先進的な機能を積極的に取り入れる傾向にありますかね。例えば、今ではどのテキストエディタでも備えている「文字コードの自動判別」機能。商用プロダクトではなく、個人開発のテキストエディタの中では一番最初に採り入れたのではないでしょうか(最初はドライブ単位で文字コードを指定する形式でしたが、後に現在のような自動判別に進化)。
このエディタも使っていましたが、4000円(今だと4400円かな?)払っても損はないと思います。サポートもしっかりしていますしね。
第3位は「Visual Studio Code」。マイクロソフトが開発したテキストエディタ。ただ、「テキストエディタ」というには、いささか高機能ですかね。プラグインを追加することで様々な機能を実装させることができるエディタになります。プログラム言語毎のプラグインも豊富で、メジャーな言語のものからマイナーな言語まで幅広く用意されています。
今では、私が自宅で使うエディタは、この「Visual Code Studio」です。どちらかというと、テキストエディタと統合開発環境(IDE)の中間に位置するものですね。IDEが持っている機能をもっと軽く使いたいといった人向けになると思います。
第4位の「Atom」も「Visual Studio Code」と同様な製品。GitHubが開発・配布していたのですが、そのGitHubをマイクロソフトが買収してしまったため、「Atom」はあまり推されなくなりましたかね。
似たような製品が7位の群に入っている「Brackets」。アドビが開発したエディタで、Web開発に特化したエディタとして名を馳せていました。しかし、この記事に書いた通り、今年の9月にサポートが終了してしまいます。
しかし、上位2位が群を抜いていますね。というのも、エディタを選ぶポイントで最も重視する点として、「プログラムの軽さ」が挙げられているからですね。純粋にテキストファイルを編集することにこだわって進化しているだけに、このような「こだわり」に応えられるのでしょう。
皆さんが使ってみたいと思ったテキストエディタはありましたか?
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