作曲家、小林亜星氏 逝去
作曲家の小林亜星氏が、去る5月30日に心不全のためにお亡くなりになられていました。88歳。
歌謡曲からCMソング、アニメ・特撮主題歌、童謡など、あらゆるジャンルで名曲を残されていますね。
CMソングだと、レナウンの「ワンサカ娘」と「イェイェ」を始めとして、明治(お菓子メーカーの)の「チェルシー」、大関酒造の「酒は大関こころいき」、新興産業の「ぱっと、さいでりあ」、メガネドラッグの「メガネドラッグの歌」、まんがの森の「まんがらりん」といった歌唱物から、ファミリーマート(「あなたとコンビに、ファミリーマート」)、ラオックス(「ラ、オ~ックス」)と言ったキャッチフレーズのものなど曲の長短に関わらず、記憶に残る楽曲が多数あります。
その中でも一番有名なのは、日立グループの「日立の樹」でしょう。「この木なんの木」の方が通りが良いでしょうか。日立グループがメインスポンサーとなった番組では必ず流れていたあの曲です。
アニメ・特撮の主題歌でも数多くの楽曲を提供されています。「宇宙の騎士テッカマン」では、オープニングの「宇宙の騎士テッカマン」とエンディングの「スペースナイツの唄」の両方を書かれていますし、「狼少年ケン」の「狼少年ケンのテーマ」、「怪物くん」(1980年アニメ版)のオープニング「ユカイツーカイ怪物くん」、「科学忍者隊ガッチャマン」と「科学忍者隊ガッチャマンF(ファイター)」のオープニングとエンディング、「超電磁ロボ コン・バトラーV」のオープニングとエンディング、「超電磁マシーン ボルテスV」のオープニングとエンディング、「百獣王ゴライオン」のオープニング「斗え!ゴライオン」、「ドロロンえん魔くん」のオープニングとエンディング、といった、ヒーローもの、男の子が主人公の作品は言うに及ばず、「ひみつのアッコちゃん」のオープニングとエンディング、「魔法使いサリー」のオープニング、「花の子ルンルン」のオープニングとエンディング、「女王陛下のプティアンジェ」のオープニングとエンディング、「とんがり帽子のメモル」のエンディングなど、女の子が主人公の作品のテーマ曲も多数手がけておりました。
数多くあるアニメ・特撮ソングの中でも、傑作とも言えるのが、「∀(ターンエー)ガンダム」のオープニングであった「ターンAターン」ではないでしょうか。イントロにホーミーを入れてきたり、ガンダム主題歌としては珍しく重厚な感じのメロディ展開(ポップな部分は残しつつも)となった楽曲かなと。
歌謡曲では都はるみさんの「北の宿から」や関西テレビの「裸の大将放浪記」のテーマ曲となった、ダ・カーポの「野に咲く花のように」、新田恵利さんの「サーカス・ロマンス」等があります。しかし、その傍らで童謡なども手掛けてらしたんですよね。代表的なものとしては「ピンポンパン体操」と「あわてんぼうのサンタクロース」が挙げられますね。
総じて、「耳に残るフレーズ」、「長く歌い続けられる」楽曲が多いですね。
作曲家の傍ら、俳優業でも活躍されておりました。有名なのは俳優デビュー作である「寺内貫太郎一家」の主人公、寺内貫太郎ではないでしょうか。「昭和の頑固親父」を具現化したようなキャラクター、大工の棟梁という設定が小林亜星さんの体系にマッチしていたかのように思います。近年では、映画「グーグーだって猫である」に出演されていました。
また「坊主頭に肥満体」という親しみの沸く容貌からか、バラエティー番組やCM(主にご自身が楽曲を担当されたCM)への出演も多かったですね。
おそらく、数多くいる作曲家の方々の中で、俳優業もされた稀有な存在ではないかと思います。そういった意味でも、かなり「多才」な方でしたね。
心より、ご冥福をお祈りいたします。
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