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2021年9月 1日 (水)

Microsoft Officeが「ODF 1.3」対応へ

Microsoftは8月27日(現地時間)、プレビュープログラム「Office Insider」のBetaチャネルで「Microsoft 365」バージョン 2109(ビルド 14420.20004)を公開しました。
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このバージョンでの最大の目玉は、文書形式に「ODF 1.3」を対応したことです。「ODF形式」とは、「OpenDocument Format」のことで、特定のベンダーのプログラムに依存することなく、どのオフィスアプリでも扱えるように策定されたXMLベースのオープンフォーマットになります。
「Microsoft Office」以外のオフィススイート製品と言えば、LibreOfficeやOpenOfficeなどがあります。これまで、オフィススイート製品のファイルを編集する場合、「Microsoft Office」で作成した文書はLibreOfficeやOpenOfficeなどで開けましたが、逆はできませんでした(逆をやる場合は、LibreOffice等でOffice形式のファイルに保存してからやるしかなかった)。今回の「ODF 1.3」対応により、相互のファイルのやり取りが、以前と比べると、やり易くなります(なお、LibreOfficeは「ODF 1.3」に対応済み)。
ちなみに、この「ODF 1.3」はセキュリティの改善やあいまいであった仕様部分の明確化などが行われており、「より安全に、より多くのアプリに」使えるものとなります。この「ODF 1.3」対応は、次期永続版「Office 2021」にも導入される予定となっております。

さて、ここで一つ注意点が。実はMicrosoft Officeでは「ODF 1.2」以前のファイルを開けるようになっていました。当然、この対応が入っても「ODF 1.2」以前のファイルを開くことができるのですが、保存時には「ODF 1.3」として保存されてしまいます。そのため、「ODF 1.2」以前までしか対応していないアプリケーションでファイルを開くと、「ODF 1.3」で追加された機能の部分は無効となってしまうので、注意が必要となります(まあ、開けるには開けるので、大きな問題でもないかなと)。

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