フィルムカメラでデジタル撮影、「デジスワップ」
かなり面白いガジェットが登場しそうです。ファイヤーワークス株式会社は、1月26日、フィルムカメラにiPhoneを取り付けることが可能なアタッチメント「デジスワップ」を発表しました。
#元記事はこちら。
裏蓋を外したフィルムカメラにこの「デジスワップ」を装着し、さらにiPhoneを装着して使用するというもの。写真を「撮る」のに必要な動作はカメラ側で行い、専用アプリをインストールしたiPhoneはフィルムカメラのレンズ越しに通った画像を保存するというように役割が分かれるようです。また、フィルムカメラを使用しながらも、静止画はおろか、動画の撮影までできるそうです。
まず静止画の撮影ですが、カメラ側でシャッタースピード、絞り、フォーカスを調整。iPhone側はフィルムの役割を果たすので、ISO感度を設定するだけとなります。後はカメラ側でシャッターを切れば、撮影ができます。
動画の撮影は、カメラ側で絞りを設定、iPhone側で感度を設定した後、カメラ側でシャッタースピードを「バルブ」(シャッターボタンを押している間、シャッターが開放状態となり、露光し続ける状態)に設定して、シャッターボタンを押している間、動画として記録されるようになっています。
販売はクラウドファンディング「kickstarter」を通して行うそうで、2022年4月に販売予定。価格は本体が199ドル~、アプリが49ドルの予定。対応するiPhoneはiPhone X/XS/11/11 Pro/12/12 Pro/13/13 Proとなる予定。また販売に先んじて、「CP+ 2022」で実機を参考展示するそうです。
色々と面白いガジェットですね。iPhoneユーザーで写真を良く撮るような人(自撮りではなく)には、「絞り」や「シャッタースピード」を使った表現の写真が撮れるというのが大きいかなと。「絞り」と「シャッタースピード」、どちらもカメラの物理的機構で実現する要素なので、スマートフォンではできないことなんですよね(サイズの都合上)。それがフィルムカメラの力を借りてできるようになるというのは画期的ではないかなと。
フィルムカメラユーザーにとっては、簡単にデジタルデータとして保存できるというのがメリットになるのかなと。今回、この製品を作るきっかけというのが、
フィルムも高価になり、現像も気軽とはいかない世の中で、そのフィルムカメラたちは、今も元気にシャッターが切れ、“カシャ、カシャ”と空シャッターを切っては、昔を懐かしんでいたある日、スマートフォンで、フィルムカメラのファインダー部を撮影してみると、感じよく撮影できた事をきっかけに2021年に開発に着手
ということもあり、思わぬ福音となったのではないでしょうか。
ただ一つ気になる点が。操作の大部分をカメラ側で行うわけですが、フォーカシングもカメラ側なんですよね。そのためにはファインダーを覗かなければならないのですが、製品仕様を見ると、「どうやってファインダー覗くの?」と思ってしまいます。見えなくもないですが、ファインダーから離れているので、フォーカスが合ってるかを見るのには小さすぎないかなと。
カメラによってはアングルファインダーというパーツを付けることで、上から覗くような形で確認することができますが、それが無いと難しくないかなと。
ちなみに制作した「ファイヤーワークス株式会社」は日本の会社で、大阪にあります。利用するクラウドファンディングが「kickstarter」だからか、販売価格がドルになっているので、アメリカの会社かと思いましたが。でも、日本の会社でこうした発想の製品が出てくるのは嬉しい話かな。
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