「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」見てきました
昨日、業務が終わってちょっとTOHOシネマズ上野のスケジュールと見たところ、いい感じの枠があったので、「思い立ったが吉日」とばかり、見に行ってきました。見たのはお題にある通り、「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」です。
19:30からの回でしたが、平日だからか、混んではいなかったですね。座席はいつもの如く、前部側の最後列の中央。中央寄りの座席で後方の方は埋まっていたので、この位置なんですね(さすがに最前列は首が疲れるので)。
本作はTVシリーズの第15話「ククルス・ドアンの島」をベースにしたストーリー。そこに第25話「オデッサの激戦」のエピソードが加わっています。とは言え、元は30分弱のストーリーを2時間近くに膨らませるので、かなり肉付けして、なおかつ綺麗にまとまっていました。「THE ORIGIN」の世界観に合わせてストーリーや設定をアップデート。劇場版ではジャブロー攻防戦後、ベルファストへ合流する前にとある島での事件が気がかりとなるため、ホワイトベース隊に調査に向かわせるという流れになっています。ククルス・ドアンが育てている子供たちの数も増え、島での生活がより緻密に描かれています。モビルスーツ戦の描写も「U.C.」以来のCGによる描写で、動きがよりダイナミックなものとなっています。
TVシリーズの話を元にしていますが、「THE ORIGIN」と同様、全くの別のストーリーとして楽しめる構成になっています。
まずはモビルスーツ戦の描写が迫力がありましたね。特に島でのモビルスーツ戦。島での戦闘が夜間ということもあり、「夜間戦闘で得体のしれない相手と戦う恐怖」というものが表現されていましたね。ドアンのザクの武装がヒートホーク1本なのですが、闇や爆煙からドアンのザクが表れる様は、「13日の金曜日」のジェイソンの如くでしたね。しかし、そのドアンのザクがちょっと「チート」過ぎましたかね。クライマックス、ドアンを追ってきたサザンクロス隊との対決になるのですが、サザンクロス隊のザクが高機動型というグレードアップ版のザクである一方、ドアンのザクは通常のザク(F型)を改修に改修を重ねただけの機体なんですよね。ドアンも歴戦の雄者という設定になっており、パイロット補正があるにしても、高機動型と互角以上に戦うというのは、流石にやり過ぎかなと(最後には中破状態になりますが)。
後、スタッフのおふざけと言ってもいいと思うのですが、クライマックスのモビルスーツ戦で手に汗を握るところにギャグを織り込むというのは、面白かったですね(これは劇場で見ていただければ、すぐにわかります)。
「THE ORIGIN」の世界観を合わせたからか、マ・クベが「大佐」ではなく、「将軍」となっていたことにも驚きです。
TVシリーズにもありましたが、大規模な戦争を扱った作品だからか、ガンダムにはヒットラーを比喩に持ってくることが多いですかね。この劇場版でも比喩に使われている個所があります。
「ククルス・ドアンの島」自体がTVシリーズのエピソードの中でも、屈指のエピソードと言われています。それをグレードアップした劇場版ですので、かなり楽しめます。「ガンダム」の細かいところを知らなくても、十分楽しめると思います。まだ見ておられない方は、一度、足を運んで見てみてはいかがでしょうか。
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