大幅進化「秀丸エディタ」
Windows環境では1,2位を争う人気のテキストエディタ「秀丸エディタ」(以下、「秀丸」)。その「秀丸」のバージョンがv9.19となり、大幅に進化しました。
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まずは「ユーザーインターフェースのモダナイズ」。ツールバーのカスタマイズが改善され、JSON形式で記述される定義ファイルでデザインを指定できるようになりました。「Visual Studio Code」でもJSON形式で設定を記述しますが、それに倣う感じですかね。公式サイトにサンプルがアップされておりますので、それを基にカスタマイズを始めることができます。
最大の変更点はマクロにおいてJavaScriptが利用できるようになったことでしょう。秀丸マクロ内で"js{…}"と記述することで、JavaScriptで書いたプログラムを秀丸マクロ内に埋め込むことができます。JavaScriptモードでは「HidemaruGlobal」オブジェクトが展開されており、JavaScriptでも従来の秀丸マクロの関数を利用することができます。また、JavaScriptエンジンも従来の「WSH」(Windows Scripting Host)だけではなく、「WebView2」や「Chakra」を利用することができるようになりました。
面白い機能としては、「mac:」ブックマークが追加されました。従来ですと、どんなに短いマクロ(ワンライナーくらいの量)でもファイルに保存しなければなりませんでしたが、そのようなショートプログラムに対しては、ファイルに保存する方法以外として、ブックマークとして保存ができるようになりました。ブックマークしたいマクロの先頭に「mac:」を付けるだけでブックマーク保存ができます。
汎用的なテキストエディタの「秀丸」ですが、プログラミングのサポート機能も充実しており、古くからこれでプログラムを書く人も多いと言う位のアプリケーションです。プログラム向けのエディタとしては、近年ではマイクロソフトの「Visual Studio Code」が台頭していますが、軽快さから「秀丸」のようなテキストエディタを使う人も多くいます。そうした製品なので、今回のバージョンアップでさらに進化したことは、喜ばしいことではないでしょうか。特にモダナイズな回収が今回は入っておりますので、時流に合わせての進化はこれからも取り込まれていくんじゃないかなと思います。
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