テキストエディタ「Mery」バージョンアップ
フリーのテキストエディタ「Mery」がバージョンアップしました。新しいバージョンはv3.8.0。
#元記事はこちら
今回のバージョンアップでの大きな変化は
- スクリプトエンジンの変更
- バイナリモードの搭載
となっております。
まずはスクリプトエンジンの変更から。Meryはマクロ機能を有しており、マクロ言語として「JScript」(マイクロソフト版のJavaScript)を採用していました。しかし、2024年に発表された「VBScriptの廃止」を受けて、新たに「QuickJS」をスクリプトエンジンに採用しました(一応、従来の「WSH」も利用可能)。「ES2023」使用をサポートしており、モダンなJavaScriptの機能が使えるようになっております。そのため、従来のJScriptでは実現ができなかった機能も利用可能となっており、上位互換なスクリプトエンジンとして利用することが可能となっております。
「QuickJS」で実行させるには、スクリプトファイルの先頭に
#language = "quickjs"
の1行を付記するのみ。これで「QuickJS」での実行となります。
続けてバイナリモードの搭載。Meryはテキストエディタなので、テキストファイルを扱うのが本分なのですが、バイナリファイル(画像や動画といったメディアファイルなど)を読み込んでバイナリエディタの様に16進数表記で表示するというモードが追加されました。ただし、あくまでも表示だけであり、編集はできません。
Windowsには、標準で「メモ帳」というテキストファイルを編集できるアプリがありますが、できることが少ないので、こうしたテキストエディタを別途用意しておいた方がいいでしょう。
さて、スクリプトエンジンを載せ替える(というか、独自に追加)した経緯に「VBScriptの廃止」が挙げられていましたが、実際に廃止されるのはVBScriptのスクリプトエンジンだけで、JScriptのエンジンは残るんですよね(ただし、Windows 11の「24H2」で「JScript9Legacy」というスクリプトエンジンに更新されていますが)。こちらは「JScript9」をベースにしており、最新のWeb標準との互換性に重点を置いています。そのため、高度なセキュリティ機構が備えられています。一方、今回導入された「QuickJS」は最新の「ES2023」仕様に準拠し、JavaScriptの新しい機能が利用可能となっております。また、動作も軽いとのこと。なので、JavaScriptの最近機能を使いたい場合は「QuickJS」、セキュリティにも重点を置きたい場合は「JScript9」といった、使い分けをする感じになるでしょうか。
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