GPUの激動30年
インプレスの「PC Watch」でなかなかに面白い記事がありました。
30年と、まあ長い期間と言えば長い期間ですが、グラフィックボードの変遷をまとめた記事です。
今でこそ、(OEM供給を受けて作っているメーカーは別として)主要なグラフィックボード(というか、GPU)のメーカーと言えば、NVIDIAかAMDの2社ですが、昔はもっとたくさんのメーカーがありましたね。それこそ、元記事にも挙がっているMatroxやカノープス、S3、3Dfxといったメーカーです。1990年代は、その名の通り、グラフィック描画に特化していたものでした。CPUだけでもグラフィックの描画はできますが、他の演算等を並行しながら実行すると、パフォーマンスが落ちてしまいました。そこで、グラフィック描画に特化し、その分を肩代わりしていたのがグラフィックボードになります。
2000年代前後で美麗な2Dグラフィックスが注目され始め、そこで各社の特色が出ていたと記憶しています。その中でもカノープスはちょっと毛色が違い、画像は画像でもビデオ映像に特化していたと記憶しています(実際、カノープス社製のグラボと合わせて高パフォーマンスを出した「EDIUS」という動画編集ソフトもありましたからね。まあ、開発がカノープスでしたが)。そこから3Dグラフィックへと流れが変わり、精彩で滑らかなグラフィックを描画するために、グラフィックボードも進化しました。
当初は、その名が示す通り、グラフィック描画のためのパーツでしたが、2010年代に入ると別な用途で使われることにもなりました。データマイニングです。グラフィック描画の精度を上げるために、グラボ自体年々進化し続けたわけですが、高精細なグラフィックを描くためには、膨大な量のデータを瞬時に計算する必要があります。そのパワーに目を付けたのがデータマイニングですね。折しも「仮想通貨」が脚光を浴び始めた頃で、より速くデータを採掘するためにグラボを並行実装するという強者も現れました。
そして今は、AIの力を支える重要なパーツとなっています。こちらも大量のデータを処理するためにGPUのパワーが不可欠となります。
こうして流れを見ると、30年という期間で、大きく、その役割が変わったPCパーツであるなと思います。ただ、今はAIに傾倒し過ぎて、メモリの「需要と供給」バランスを崩していますが。
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