日本テレビホールディングスは、連結子会社である日本テレビ放送網が、アニメ制作会社「スタジオジブリ」を子会社化することを発表しました。
#元記事はこちら。
「スタジオジブリ」の社長には日本テレビの福田博之専務が就任する予定。
日本テレビは、スタジオジブリの株式を複数の個人株主から譲り受け、議決権ベースで42.3%の株式を10月6日付で取得する。これにより、新社長として前述の福田氏が、スタジオジブリの現社長である鈴木敏夫プロデューサーは代表取締役議長、宮崎駿監督は名誉会長に就任しての新体制となるそうです。
今回の話の経緯ですが、スタジオジブリは長らく後継者問題に悩まされていたとのこと。後継者として、宮崎駿監督の実子である宮崎悟朗氏が、過去何度となく候補に挙がったのですが、「一人でジブリを背負っていくのは難しい」と固辞してきたそうです。
スタジオジブリとしては、経営を任せられるところを探しており、古くから付き合いのある日本テレビに相談し、協議の上、今回の子会社化に繋がったそうです。
今後の経営について、
日本テレビはスタジオジブリの自主性を尊重し、スタジオジブリは今後ともアニメーション映画の制作、ならびにジブリ美術館、ジブリパークの運営に専念する。
としています。
お互いの強みを活かした縁組と言ったところですかね。クリエイター集団であるスタジオジブリは映像制作に注力でき、日本テレビはスタジオジブリが映像制作に専念できるように経営面でバックアップする形になりますね。
日本テレビも、アニメ制作会社を子会社化するのは2社目ですかね。実は、日本テレビは、2014年にタツノコプロを子会社化しているんですよね(この記事で紹介しています)。株式取得の話があるので「子会社化」という表現になっていますが、いいパートナーシップの関係にあるといった感じですね。
しかし、元記事にはありませんでしたが、宮崎悟朗氏も社長に就くことを固辞していましたが、父親である宮崎駿監督も悟朗氏を社長に据えるのは反対だったそうです。親族経営になることを嫌っていたようですね。
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