IPv6基礎検定
一般社団法人日本ネットワーク技術者協会は、「IPv6基礎検定ベータ試験」を10月9日に実施することを発表しました。
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IPv6は20年ほど前から次世代通信プロトコルとして策定されました。理由としては、現在でも使われていますが、それまで使われていた通信プロトコル「IPv4」との置き換えを図るためです。策定がされる時点で、IPv4のIPアドレス枯渇問題は取りざたされており、それを解消するためにIPv6が策定されました。NAT等の技術でIPv4の延命が続き、中々IPv6への移行が進まないでいましたが、近年のスマートフォンやIoTデバイスの増加、IPv4トラフィックの増大により、ここ2,3年でIPv6への移行が進みつつあります。
Googleが公開している統計データによると、2022年8月21日現在で、日本国内のIPv6普及率は47.51%と順調に伸びているそうです。そうした中、同協会ではIPv6にとっての最大の脅威が、セキュリティを確保しながら運用できる技術者の不足であることを挙げています。そこで、IPv6を理解したネットワークエンジニアを育成する際の評価方法が必要と考え、IPv6検定を立ち上げることにしたそうです。
試験はIPv6の基礎を問うもので、初級ネットワークエンジニア(インフラエンジニアとしてネットワークの基礎知識がある者)とネットワークの運用管理を行う者を対象としています。
今回、試験名に「ベータ」と付いていますが、合格者全員を第一号本認定にするそうです。ちなみに、本試験は来年、2023年3月から通年で実施予定となっています。
学習教材として、ラムダノート社の「プロフェッショナルIPv6第2版」を挙げており、本教材の内容から出題するとのことです。なお、電子書籍版も用意されており、そちらは無償で入手することが可能です。
現在のネットワーク技術者の方の多くは、IPv4ベースの知識になると思います。時流としては、IPv6への進展は必定であるので、IPv6の特徴をとらえ、自身の技術をアップデータされてみてはどうでしょうか。
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