俳優 団時朗氏 逝去
俳優の団時朗氏が、去る3/22に、肺がんのためにお亡くなりになりました。74歳。
2017年夏に肺がんと診断され、以後、闘病しながらも、精力的にお仕事もこなしていたそうです。しかし、昨年末に悪化し、闘病の末、お亡くなりになられたそうです。
団時朗さんと言えば、日本人離れした甘いマスクの持ち主(英国系アメリカ人のお父様と日本人のお母さまとのハーフだったんですね)。元々はモデルから始められてるんですよね。資生堂の男性化粧品「MG5」シリーズのCMで一躍脚光を浴びました(「MG5」の「ジー」のナレーションに合わせて、親指を櫛の上から下に滑らせて鳴らすというCMでしたね)。
その後、1971年に「帰ってきたウルトラマン」の主役、郷秀樹役を演じ、その名を広めました。1984年に片岡孝夫(現 片岡仁左衛門)主演の舞台「ハムレット」に出演し、以後、舞台を活躍の場を移していきました。
団時朗さんと言えば「帰ってきたウルトラマン」が有名ですが、他にも特撮作品に出演されているんですよね。他には1974年に放映された「スーパーロボット マッハバロン」で村野博士役で出演。「帰ってきたウルトラマン」ではMATの一隊員でしたが、「マッハバロン」ではKSS(キス)の指令と役柄的にも大きく出世しました。近年ですと、2002年に放映された「忍風戦隊ハリケンジャー」では、「ゴウライジャー」の霞兄弟の父、霞一鬼役で出演(この作品には「帰ってきたウルトラマン」で岸田隊員役を演じた西田健さんも出ていらっしゃいました)。2019年に放映された「騎士竜戦隊リュウソウジャー」では、お茶目な面もある、リュウソウ族の長老役で出演していました。特撮ヒーロー作品ではありませんが、「がんばれロボコン」の流れを組む、「ロボット8ちゃん」では青井博士を演じられていました(また、2ndEDとなる「8ちゃんのえかき唄」も歌唱されてました)。
去る3月15日に、「ウルトラセブン」でモロボシダン役を演じた森次晃嗣さんが80歳の誕生日を迎えましたが、その後に、団さんの訃報を聞くことになるとは、思いもよりませんでした(しかも森次さんより若い74歳でしたし)。そして、ウルトラマンシリーズで主役を演じた俳優さんの中で初めて鬼籍に入られました。
演技の幅も広く、色々なドラマで単発でゲスト出演する際に演じる悪役も見事にこなされていましたね。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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